2024年3月中旬・午後14:10頃・晴れ
根雪がほとんど溶けた平地の畑とそれを囲むスギ防風林の境界でニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が地面に独りで座っていました。
画面奥(北)のスギ林を向いて座り、太陽に背を向けていたということは、日光浴をしているようです。
うつむいて自分で毛繕い(虱取り)をしていそうですが、後ろ姿からはよく見えません。
枯れ葉や枯れ草に覆われた地面に対して、ニホンザルの毛皮の褐色は目立たない保護色になっています。
キョロキョロと辺りを見回し、振り返った猿には黒い首輪が装着されていました。
GPSテレメトリー調査の対象個体のようです。
猿害対策のために、遊動するニホンザルの群れが農地に近づくと自動的に通報するシステムを構築しているのかもしれません。
雪国で早春の畑には、ニホンザルが食害するような作物はまだ何も栽培されていません。
首輪ニホンザルは、何か小さな餌をつまみ食いして、もぐもぐと咀嚼しています。
やがて立ち上がると、左へ歩き出しました。
股間を見ると、この個体は♀のようです。
ところが少し歩いただけで、すぐにまた林縁で座り込みました。
落ち葉をかき分けて、越冬明けの虫やクモなどを捕食しているのかもしれません。
開けた農地でも端の林縁に沿って歩いているのは、いつでも背後のスギ林に逃げ込めるように用心しているのでしょう。
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