2023年3月中旬〜下旬
自動センサーカメラを使った新しいプロジェクトを始めました。
シーン0:3/17・午後14:55・(@0:00〜)
明るい昼間に撮れた現場の様子です。
画面の手前から奥に向かって小川が流れ、その先で川の本流に合流します。
その昔、小川の左岸で育ったニセアカシアの幹にフジの太い蔓が幹に巻き付きました。
そのニセアカシアの木が根元から倒伏し、右岸まで届いて天然の丸木橋になりました。
年季の入った倒木ですが、横枝だった2本が垂直に太く高々と伸びています。
したがって、このニセアカシアは驚いたことに倒伏したまま何年もたくましく成長を続けたようです。
倒木が架かっている両岸を調べると分かりやすく獣道になっていたことから、野生動物が丸木橋として小川を渡っていることが予想されます。
そこでトレイルカメラを設置して見張ってみることにしました。
早春でも日当たりが良いので、岸辺の残雪は全て溶け去っていました。
左岸には常緑の笹薮が生い茂っています。
その他の植物は未だ芽吹く前の状態です。
シーン1:3/19・午後21:20・(@0:05〜)
ある晩、右岸から左岸へ丸木橋を渡ったのは1頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)でした。
タヌキが乗っても丸木橋は安定しており、揺れたりたわんだりすることはありません。
実は、タヌキが小川を渡った先には河畔林の笹薮に覆われた溜め糞場rpがあるので、そこへ行く途中なのかもしれません。
その後、右岸の茂みの中で野ネズミらしき小動物の目が白く光って見えました。(@0:18〜)
極めて分かりにくいので、位置を赤丸で示すべきでしたね。
本筋とは関係のない枝葉末節の出来事なので、皆さんは忘れてください。
丸木橋を渡る野ネズミについては別の記事にまとめます。(映像公開予定)
シーン2:3/21・午前5:46・(@0:49〜)
2日後、日の出直後の早朝に単独のタヌキが右岸に佇んで右を眺めていました。
目線の先には残雪の小山があります。
行動を共にするパートナーの行方を探してるのかな?
ちなみに、日の出時刻は05:39。
やがて右に歩き始め、小声で甲高く鳴きました♪
少し遠回りになりますが、丸木橋を渡らなくても溜め糞場rpに行くことは可能です。
ハシボソガラスも嗄れ声で鳴き始めました。
シーン3:3/23・午前4:14・(@1:12〜)
未明の低温のせいか、カメラの起動が遅れてしまいました。
丸木橋を渡り終えたタヌキが左岸に上陸するところでした。
シーン4:3/27・午後22:09・(@1:23〜)
4日後の晩は、タヌキが右岸をうろつくところから撮れていました。
そのまま丸木橋を渡って左岸に向かい始めました。
倒木を渡る際にタヌキの白く光る目が小川の水面にも反射しています。
暗闇でも足取りに迷いがないので、通い慣れた丸木橋であることが伺えます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
登場する単独のタヌキは、同一個体が繰り返し通っているのか、複数個体が代わる代わる写っているのか、今のところ私には見分けられません。
カメラを設置した所から被写体の丸木橋までやや距離が遠いので、赤外線LEDの照明が充分に届いていません。
手前の茂みが邪魔で、赤外線を遮っています。
映像を強引に明るく加工すると、画質が粗くなってしまいます。
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