2021/12/07

タマゴタケ幼菌に集まるニクバエ

 

2021年9月上旬・午後13:25頃・くもり 

山道の横のあちこちに真っ赤なキノコが生えていました。 
タマゴタケです。 
見るからに毒々しいのですが、食用可能らしい。 
 傘が大きく開く前の状態は幼菌と呼ぶそうです。 
開きかけの傘が割れて(裂けて)いる幼菌は、自然に割れたのか、それとも食害を受けたのでしょうか? 

帰り道にも同じ群落でチェックすると、風が強い日なのにニクバエの一種が来ていました。 
(風が吹くと匂い分子の拡散は大きく撹乱されてしまうはずです。)
しかしキノコに鼻を近づけて嗅いで見ても、ハエを誘引する腐敗臭や糞便臭などは感じませんでした。 
ハエは飛び立ってもすぐに同じタマゴタケ幼菌に舞い戻って来ます。 
2個の幼菌が並んでいても、ニクバエは割れたキノコに執着しているようです。 
この傾向はその後何度も見られました。 (n=3)
ハエは割れたり裂けたりしたタマゴタケの匂いを好むようです。 
タマゴタケ上のニクバエは口吻を伸縮させておらず、産卵行動も見られませんでした。 (天気が下り坂だったのでじっくり観察できず)
キノコを中心とする虫たちの生態系も奥が深いらしいのですけど、まず私はキノコの名前を一つずつ覚えるところから始めないといけません。 

タマゴタケの幼菌が成長して傘が開く様子を微速度撮影してみようかと思ったのですが、忙しくて手が回りませんでした。 
野生動物が食べてしまうのかキノコ狩りのヒトが片っ端から採取してしまうのか分かりませんが、数日後にはタマゴタケの群落は荒らされたり無くなったりしてしまうのです。 
私も幼菌を採集して自宅で栽培(?)しながら撮影する必要がありそうです。

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