2021年6月下旬・午後22:58および午前2:42・気温12℃
堤防のコンクリート階段に残された溜め糞にやって来る野生動物を突き止めるためにカメラトラップを仕掛け、試行錯誤しています。
今回から設置アングルを変え、古い三脚を持参してトレイルカメラをセットしてみました。
アルミ製の三脚が銀色に光って目立つので、黒いビニールテープをぐるぐる巻いて偽装しました。
本当は迷彩柄のテープを使いたいのですけど、通販で取り寄せる暇がないのでとりあえず黒いテープで代用します。
黒や緑の塗料をスプレーで三脚に吹き付けて塗装しようか迷ったのですが、塗料が完全に乾くまで野生動物は匂いを嫌がりそうです。
柳の小枝を切り集めてきて三脚の足に被せました。
センサー感度はMiddle、動画の録画時間を1分間に変更。
溜め糞のある段の一段下に三脚を低く立てて置きました。
三脚を使った結果、灌木にベルトで巻き付けてトレイルカメラを固定する設置法よりも風揺れの影響が無くなりました。
午後から激しい雷雨になりました。
カメラに落雷しないか心配ですが、運を天に任せるしかありません。
通常の雨ならトレイルカメラの防水性能は全く問題ありませんでした。
シーン1:午後22:58
謎の野生動物が不審な三脚を迂回してから階段の左へ足早に歩いて画角から消えました。
1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
長い尻尾が印象的です。
センサーの起動が間に合っていません。
カメラの位置をもう少し下げて画角を広く取るべきでした。
肝心の溜め糞がある段が画面の下端となり、ほとんど写っていません。
(トレイルカメラを起動する前に試し撮りをして、画角を入念にチェックすべきでした。)
※ シーン1に登場した謎の動物はハクビシンではなく、タヌキやネコかもしれない、という気がしてきました。
尻尾がハクビシンとは違うような…?
シーン2:約4時間後の午前2:42
トレイルカメラの正面を右から左へ横切ってセンサーが起動したものの、被写体が近過ぎて赤外線でハレーションを起こしています。
動画編集でequalizer処理したら、白飛びが改善しました。
謎の獣は立ち止まってカメラを見たのですが、目がギラギラと光るばかりで鼻面の縦縞はよく見えません。
尾がとにかく長いので、タヌキやアナグマではなくハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)と判明しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
こんな平地の堤防に夜行性のハクビシンが出没しているとは知りませんでした。
(後日もっと鮮明に撮れたハクビシンの映像を公開予定です。)
関連記事(50日後の撮影)▶ 水辺の獣道をハクビシンが深夜徘徊【トレイルカメラ:暗視映像】
溜め糞に残された糞の形状も、ハクビシンの排泄した糞ということで一部は説明可能です。
(参考:『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』)
しかし溜め糞の上でハクビシンが排泄する証拠映像を撮らないといけません。
どうやら、ここの溜め糞は複数種の野生動物が競い合うように排便して互いに縄張りをアピール(匂い付け)しているようです。
ただし、今回登場したハクビシン個体は溜め糞で排便したり、興味を示して匂いを嗅いだりすることはありませんでした。
設置したトレイルカメラの存在自体が野生動物の自然な行動にどれだけ影響してしまっているのか、気になります。
何日も放置していたら慣れてくれるでしょうか?
トレイルカメラは設置したアングルで設定した通り忠実に作動しますが、全く融通が効きません。
野生動物との知恵比べで、カメラの調整を繰り返すしかありません。
獣の気配を感じたらキョロキョロと背後も振り返るように改良して欲しいなーとカメラのメーカーに無理なお願いをしたくなります。
予算が豊富なら複数台のトレイルカメラを運用して多角的なアングルで狙えば死角が無くなるはずです。
その前に、とりあえず初号機で使い方をマスターしないといけません。
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