2021年5月下旬・午前7:15頃・晴れ
前回の記事:▶ 屋根裏の古巣を内見・掃除するムクドリ♀と軒下の巣口を拡張する♂【ハイスピード動画】(野鳥)営巣地となった家屋の真下でムクドリ(Sturnus cineraceus)が草むしりを始めました。
建物の基礎部分のすぐ横に生えている青々とした雑草には目もくれず、枯草を集めています。
(泥付きの枯草なんか巣に持ち込んだらすぐにカビが生えそうな気がするのですけど、何か対策してるのかな?)
嘴でむしり取った枯草を数本束ねると、近くの電線に飛び上がりました。
電線上で少し飛んだり歩いたりして、営巣地の軒下に近づきます。
電線から電線に伝い歩きしたときに、せっかく持ってきた巣材を少し嘴から落としてしまいました。
営巣地周辺の安全を確かめると、電線から飛び降りてホバリングしながら一気に巣口へ飛び込みました。
いよいよ屋根裏でムクドリの巣作りが始まったようです。
しばらくすると作業を終えたムクドリが巣から飛び出しました。
近くの電線に止まり、土で汚れた嘴を足元の電線に擦り付けてきれいにしています。
ムクドリの巣材集めを観察するのはこれが初めてでした。
関連記事(7年前の撮影)▶ 巣材を運ぶムクドリ(野鳥)
巣材の搬入シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:17〜)
おそらく♀と思われる個体が嘴に枯草などの巣材を咥えたまま電線に止まり、帰巣のタイミングを見計らっています。
電線から飛び降りると空中でホバリングし、そのまま軒先の穴に飛び込みました。
♂らしきパートナーが続けて飛来し、ホバリングすると巣口の真下の雨樋パイプを経由してから入巣しました。
どうもムクドリの♂は巣材集めを♀に任せているようです。
最後に1羽が巣から飛び出してきました。
※ 暗い巣口にズームインしたシーンでは、動画編集時に逆光補正を施しています。
シリーズ完。
『日本鳥の巣図鑑:小海途銀次郎コレクション』でムクドリの巣について調べると、
主に建造物の隙間に枯れ草の葉、茎、松の落ち葉、ササの葉、樹皮、ビニールなどまるでゴミのようなものも集め、お碗形の巣をつくる。産座には獣毛、人毛、羽毛、ササの葉などを敷き詰める。(p299より引用)
0 件のコメント:
コメントを投稿