2021/01/05

交尾中のミドリヒョウモン♀♂

 

2020年9月中旬・午後15:25頃・くもり 

私が河川敷を歩いていると、交尾中のミドリヒョウモン♀♂(Argynnis paphia)が下草から?飛び立ち、堤防路の横に立つニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝先の葉に止まりました。 
互いに逆向きの交尾姿勢で、左の個体が♂、右が♀です。  

交尾器を連結したままの交尾飛翔を1/5倍速のスローモーションで見ると、左の♂が主導権を握り♀を引っ張って行ったようです。 
古い資料(1972)ですが、保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』には「交尾中における飛翔習性」と題した章があります(p88〜89)。
(ミドリヒョウモンの)交尾飛翔は←♂+♀、←♀+♂の両型。(p214より引用)
この表記に従うと、今回の事例では♂が飛翔し♀は交尾したまま♂に連行され飛翔しなかったので、←♂+♀となります。  

ニセアカシアの葉上で交尾を続けながら翅を緩やかに開閉するL♂に対して、R♀は翅を閉じたままおとなしく静止しています。 
たまに♀も翅を開閉したのは、風で枝が揺れた時に羽ばたいてバランスを保つためのように思いました。  

交尾が完了して♀♂ペアが別れるまで長撮りしても良かったのですが、いまにも雨が降り出しそうなので諦めました。 
直後に小雨が降り始めた中、同じ河川敷の数百メートル離れた場所で、別のミドリヒョウモン♀♂ペアの交尾飛翔も目撃しました。  

ミドリヒョウモンの求愛行動と交尾拒否、そして交尾飛翔はたまに観察できるものの、依然として求愛が成就して交尾に移行する肝心の瞬間を見届けることができていません。
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