2020年5月上旬・午後12:02・晴れ
公園の庭に植栽されたナツグミに訪花するキムネクマバチ(Xylocopa appendiculata circumvolans)を観察していたら、盗蜜行動を一度だけ動画に撮れました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、花筒の根元に外側から口吻を突き刺して教科書通りの(典型的な)穿孔盗蜜をしていました。
雄しべや雌しべに体が全く触れないので、ナツグミの授粉に寄与しません。
ナツグミの立場からすれば、花蜜の盗られ損になります。
映像からこの個体の性別をしっかり見分けられませんでした。
この日はなぜかクマバチの雄蜂♂ばかりがナツグミに訪花していたので、この個体もおそらく♂だと思います。
後脚の花粉籠は空荷でしたが、雄蜂♂なら花粉籠という構造そのものが無いので当然ですね。
正当訪花から盗蜜行動に採餌モードを切り替えたのか、それともこの個体は盗蜜ばかりするのか、追跡して調べたいところです。
残念ながら忙しなく飛び回るために、個体標識しないと見失ってしまいます。
クマバチは盗蜜行動の常習犯なので、正当訪花で舌が蜜腺に届くナツグミの花に対しても、たまに悪癖が出てしまうのでしょう。
生まれつき舌の長さが普通より短い(変異)個体なのかもしれません。
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