2017年8月上旬
池の畔を私が歩いていたら、地上に居た一羽のスズメ(Passer montanus)成鳥が少し飛んで逃げました。(映像はここから)
蛾(種名不詳)を捕らえた直後だったらしく、嘴に咥えた獲物が未だ暴れています。
それをスズメは路肩に叩きつけて(擦り付けて)殺しました。
死んだ蛾の翅を毟り取ると、その場で食べるのかと思いきや、獲物を咥えて飛び立ちました。
私が慌てて振り返ると、背後の民家の板塀の上端にスズメは着陸しました。
そこには巣立ったばかりの嘴の黄色い幼鳥2羽が待ち構えていて、餌を運んできた親鳥を走って追いかけます。
幼鳥1羽は板塀から脱落(落下)してしまいました。
親鳥が餌を咥えたまま少し逃げると、追いすがる幼鳥は広げた翼を小刻みに震わせて餌乞いします。
親鳥が幼鳥に口移して蛾を巣外給餌したその瞬間、残念なことにカメラのAFピントがずれてしまいました。
餌をもらった幼鳥は板塀から飛び降りると、下の車道で蛾を食べ始めました。
そこへ車が走って来たので、スズメ幼鳥は再び民家の庭の方へ飛んで逃げました。
板塀に残っていた親鳥も庭に飛び降りました。
スズメの日常生活はなかなか慌ただしいですね。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この記事の本題とは少し外れますが、スズメの歩き方に注目してみましょう。
藤田祐樹 『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、
・二足による移動の中で、鳥だけが行い、私たちヒトは行わない動きが、ホッピングだ。 (p33より引用)
・ホッピングは先述のように両足をほぼそろえてジャンプする運動だ。身近な鳥では、スズメやメジロなどの小鳥類がホッピングを行うし、カラスも急ぐときにはホッピングをする。スズメは両足をそろえてジャンプしているが、両足を少しずらしてホッピングする種もいる。 (p33〜34より)
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