2016年8月上旬・深夜3:00過ぎ
真夜中に平地の道端に咲いたメマツヨイグサの花にヤガ科の蛾(ヨトウガの一種?)が乗っていました。
吸蜜中というよりも寝ているのかな?と思い、赤外線の暗視カメラを近づけると、蛾は翅を細かく震わせていました。
補助照明の白色LEDを点灯すると覚醒し、翅を更に激しく震わせ始めました。
飛んで逃げるための準備運動かもしれません。
口吻の状態を確認したくて撮影アングルを変えてもよく分かりません。
花の中央から引き抜いたときには口吻が伸びていました。
蛾は向きを変えると花弁の裏側に素早く回り込んだり、すぐにまた戻ったりする行動を繰り返しました。
眩しい光を嫌ったように見えました。
私がしつこく接写すると、最後は飛んで逃げました。
飛ぶというよりもほとんど落下しただけです。
夜に例えばコウモリに捕食されそうになったらこんな感じで逃げるのですかね?
残念ながら同定用のストロボ写真は撮れませんでした。
映像だけで蛾の名前を見分けられる方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。
候補としてはヒメサビスジヨトウ(Athetis stellata)やシロテンウスグロヨトウ(Athetis albisignata)辺りではないかと思っています。
【追記】
加藤真『夜の送粉共生系』によると、
蛾媒の花は、色は白か淡色、夜間に開花し、通常甘い匂いを発散させ、細長い花筒(または距)に薄い糖濃度の花蜜を分泌する。 (『花の自然史:美しさの進化学』第6章:p81より引用)
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