2014年8月中旬
里山の遊歩道で見つけたツチガエル(Rana rugosa)。
木の根を徘徊してきたクロアリ(種名不詳)が目の前を通りかかると、素早く舌を伸ばして見事に捕食しました!
欲を言えばハイスピード動画に撮りたかったなー。
続けてもう1匹アリが来たものの、今度は無反応。
アリの味があまり気に入らなかったのでしょうか。
やがて前に跳びました。
このカエルはカメラを近づけてもなかなか逃げません。
体の色や質感が林床の地面や落ち葉に対して素晴らしい保護色になっており、よほど己の保護色に自信があるのでしょう。
(素手で触るのは躊躇われたので)木の枝や葉っぱを拾ってツチガエルの体に触れてみたのですが、それでも無反応でした(映像なし)。
顔を正面から撮ると、喉と鼻孔をヒクヒクしています。
最後に背側を撮ろうとカメラを動かしたら、素早く跳んで逃げました。
捕食とジャンプのシーンは1/4倍速のスローモーションでリプレイしています。
『山渓ハンディ図鑑9:日本のカエル』p101によると、
(ツチガエルは)おっとりしたカエルで、近寄ってもその場でじっと身を潜めて隠れているつもりになっていることが多い。
【追記】
小林朋道『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』によると、
トノサマガエルが植物の上空をただよう餌を探して飛びつくことが多いのに対し、ツチガエルは這うようにして地面の餌をひたむきに探す。両者の体色が違うのも(トノサマガエルは黄色や緑、ツチガエルは土色)、その習性とよく合致する。 (p16より引用)
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