首輪付きの野生ニホンザル♀2頭
2013年7月上旬
山中の広場で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れの中に、発信機付きの首輪を装着させられた個体が少なくとも2頭いました。
一頭目の首輪猿は見慣れない青い箱(発信機?)を付けていました。@2:24
子猿同伴で広場を横切りましたが、性別はしっかり見分けられませんでした。
二頭目の首輪猿は単独行動の成獣で、発信機は黒い箱。@3:51
近くに子猿の姿はないものの、乳首が長いので♀。
顔つきからも先程の首輪猿が戻って来たのではなく別個体であることが分かります。
落ち着いた足取りで威風堂々と広場を横断。
猿害対策の一環として群れの遊動域を知る目的でテレメトリー調査しているのだとしたら、♀に発信機を付けるのが理に叶っています。
ニホンザルは母系社会なので、原則として♀は生まれた群れに一生留まります。(土着性)
一方、たとえ♂を捕獲して発信機を付けてもいずれ群れを離れてしまうため、群れの遊動域を知る目的には不向きでしょう。
さすがに映像から発信機のメーカーは見分けられませんが、例えばこのようなシステムだと思われます。
サル接近警戒システムなどの応用が実用化されています。
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