2013/03/23

木をつつくアカゲラ♀♪【冬の野鳥】



2013年2月下旬

アカゲラ♀(Dendrocopos major)が雪山の雑木林で落葉樹(後にミズナラと判明※)の幹に止まっていました。
ときどきキョッキョッ♪と鳴きながら幹の一箇所をコツコツとつつき続けています。
縄張り宣言のドラミングよりはるかにゆっくりした叩き方ですね。
作業中は幹の陰に隠れてしまう時があります。
途中で振り返ってくれたおかげで、♀と判明(後頭部が赤くない)。

だんだん欲が出てきて、真横から撮ろうと私が少し移動したら、残念ながらアカゲラ♀は飛んで逃げてしまいました。


樹種はコナラやミズナラでしょうか。
写真を見直すと枝に枯葉が残っていたので、現場でしっかり確認すべきでしたね。  
根本に近寄って雪面に散乱した木屑を撮るのも忘れました。


枯れた?(樹皮が剥がされた)部分を広範囲につついた跡が残っていました。
これから巣穴を開けるつもりなのでしょうか?
一応なるべく定点観察に通ってみるつもりですが、ここは林道のすぐ横なので、雪が溶けたらアカゲラが落ち着いて営巣できる環境ではなさそうです。
それとも本で読んだ厳冬期特有の採食行動なのかもしれません。
たとえば北海道のクマゲラはダケカンバの幹に大きな穴をあけて、中のアリを採食することがあるそうです。
体力をもっとも必要とするこの方法は、いよいよえさがなくなったときの最後の手段らしい。
(『科学のアルバム:キツツキの森』p32より)


※ 後日、現場を再訪して枝に残った枯葉を調べたところ、樹種はおそらくミズナラだろうと判明しました。
その後巣穴を掘った形跡はなく、やはり採食行動だったのでしょう。









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