クロアゲハ(Papilio protenor demetrius)の飼育記録:その8
2012年7月下旬・室温28℃
5齢幼虫に最終脱皮してから9日目。
食欲が無くなりウロウロし始めました。
いよいよ蛹化するようです。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
サンショウの枝伝いに徘徊していた終齢幼虫が上向きで枝に足場糸を張り始めました。
次にUターンして下向きになり、枝に念入りに足場糸を巻き付けます。
左右に首を振りながら絹糸を吐いています。
何度かUターンして上下の足場を固めると、遂に腹端を枝に固定しました。
足場が出来ると、上半身を仰け反らしながら帯蛹を支える糸の輪を作り始めました。
背景が白なので、肝心の絹糸が見えないのが残念無念。
それでも体をくぐらせる糸の輪が時々キラリと光ります。
帯蛹(たいよう)とは、「蛹化(ようか)のときに尾端(びたん) を固定するだけでなく、糸で帯をかけるものをいう。アゲハチョウ科、シロチョウ料、シジミチョウ科、セセリチョウ料が帯蛹となる。」(『マルチメディア蝶図鑑』より)
自らの体を糸で固定した幼虫は蠕動しながら少しずつ体が縮んでるようです。
動きが停まり、前蛹となりました。
いよいよこれから脱皮して蛹化します。
今回、白いレースカーテンを背景に撮ったのは失敗でした。
まず第一に、肝心の絹糸が見えにくいです。
第二に、網目模様のような複雑なパターンだと無駄に情報量が多いので動画をエンコード(圧縮)する際に不利になります。
せめて背景をもっとぼかせば良かったですね。
つづく→「クロアゲハ♀前蛹の蛹化:10倍速映像」
クロアゲハ♀前蛹(側面) |
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