2021/12/29

ダイサギ4羽の群れが刈田に散開し虫や小動物を捕食(野鳥)

 

2021年10月上旬・午後13:20頃・晴れ

稲刈りの済んだ秋の田んぼ(刈田)に散開した4羽のダイサギArdea alba)が獲物を探し歩いていました。 
どの個体に注目すべきか目移りしてしまいます。 
1羽はずっと刈田に佇んで羽繕いを続けていました。 

獲物を次々に捕食するシーンも幸い動画で記録することができました。 
刈田の中央部よりも畦道の横に獲物が多いようです。
ダイサギは慎重に狙いを付けて嘴を地面に突き刺すと、何か黒っぽい獲物を捕食しました。 
遠くて獲物の正体は不明ですが、カエルやコオロギ、ケラなどが考えられます。 
捕食直後のダイサギは、嘴の先が泥で汚れたものの、首を左右に振って泥を落とすだけで嘴を拭う行動を全くやりませんでした。 

刈田の奥の区域ではコンバインによる稲刈りが一段落し、脱穀した米を軽トラの荷台に移していました。 
稲刈り中のコンバインの周囲に野鳥が集まって採餌するオートライシズムがこの地域で全く見られないのが私には不思議でなりません。

食餌の合間に排便するナシケンモン(蛾)幼虫

 

ナシケンモン(蛾)の飼育#16

前回の記事:▶ シソの葉を蚕食するナシケンモン(蛾)終齢幼虫【30倍速映像】

2021年10月上旬・午前9:00〜10:25・室温23.7℃ 

ナシケンモンViminia rumicis)の終齢幼虫アカジソ(赤紫蘇)の葉を食べながら定期的に脱糞していました。 
葉裏の主脈にしがみついていた尾脚を少し持ち上げながら、黒い糞をポトリと排泄します。 排便間隔の平均値は18.5分でした。(中央値は17.5分;n=4) 
私はこれまで様々な種類のイモムシ、毛虫を飼育してきましたが、その多くが30分間隔で脱糞していました。 
今回ナシケンモン幼虫の排便間隔が驚異的な最短記録を叩き出しました(最短で16分)。 
室温が特に高かった訳ではありません。 
ナシケンモン幼虫の代謝が他種に比べて早いとは考えにくいです。
シソの葉が特に消化が良いのか、整腸作用があるのでしょうか? 
私は漢方や東洋医学を盲信している訳ではありませんが、念のために一応調べてみました。 
熊本大学薬学部薬草園のサイトでシソの(ヒトに対する漢方薬的な)薬効が載っていたので引用させてもらいます。 
通便作用があるのはシソの葉ではなく種子らしいです。
葉は軽い発汗作用がありカゼや咳に用いる.また,気分を発散させる作用があり神経性の咳や喉の閉塞感,精神症状などに用いる.魚介類による中毒にも良い.漢方処方では,半夏厚朴湯,香蘇散,神秘湯などに配合される.種子は鎮咳去痰,通便作用がある.茎は気分の鬱滞した症状,胸のつかえなどのほか,妊娠中の悪阻や胃腸障害,胎動不安に用いる.薬用としては赤シソが用いられる. 主に葉は食用のほか,梅干の色付け,香り付けに利用される.
シソの葉の香り成分が胃酸の分泌を高め消化を促進するとしたサイトもありました。 

つづく→#17


【追記】
この個体は体内寄生されておらず、無事に成虫まで羽化しました。

シマヘビ幼蛇の死骸(ロードキル)

2021年10月上旬 

山麓の田園地帯で舗装された農道に蛇の轢死体(ロードキル)が腹を向けて転がっていました。 
アスファルトの上で日光浴していたところを車に轢かれたのでしょう。 
ひっくり返して見ると、シマヘビElaphe quadrivirgata)の幼蛇でした。 
幼蛇の時期は縦縞模様ではなく横縞で、毒蛇のニホンマムシと似ています。 
これはベーツ型擬態なのでしょうか。 
車の運転者がマムシと見間違えて、(危険な毒蛇を駆除するつもりで)故意に車に轢き殺されてしまったのだとしたら、逆効果ですね。
夕方だったせいか、屍肉食性の昆虫や分解者は何も来ていませんでした。
 
関連記事(2年前の撮影)▶ シマヘビ幼蛇の威嚇

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