2021/11/23

休耕田で餌を捕食するダイサギ(野鳥)

 

2021年8月下旬・午後16:50頃・晴れ 

広大な田園地帯に囲まれた休耕田で1羽の白鷺が採餌活動していました。 
ダイサギArdea alba)です。 
少し遠くて分かりづらいのですが、用水路沿いの草むらをゆっくり歩き、獲物を捕食しているようです。 
私の知る限り、ダイサギが稲穂やイネの葉を食害することはありません。 
水田の害虫を捕食してくれるのなら米農家は益鳥と歓迎してくれるでしょう。 
逆に、今回ダイサギがお行儀よく水田に侵入しなかったということは、農薬散布やモノカルチャー(単一栽培)の影響で水田には虫や小動物の数が隣接する休耕地よりも少ないということを物語っているのかもしれません。 
夏のこの時期は未だ田んぼに鳥よけグッズ類は設置されていませんでした。

ダイサギは休耕田の草むらを長い足でゆっくり歩きながら、次々に獲物を捕食しています。 
残念ながら、遠くてメニューは不明です。 
バッタなどの昆虫なのか、それともカエルや小魚(ドジョウ?)なのか、私には見分けられませんでした。
望遠レンズを取り出して装着するのが億劫で、横着してしまいました。
 

モリズミウマ♂?の跳躍【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午後15:50頃・晴れ 

里山で砂利が敷かれた山道を下山中にカマドウマの仲間を見つけました(標高約540m地点)。
草が疎らに生えた砂利道を徘徊しています。 
産卵管が無いので♂ですね。 
カマドウマ類は成虫になっても翅が無く、移動手段は専らジャンプするだけです。 
(モリズミウマは)前胸には強い光沢がある点で一見コノシタウマに似ているが、後肢脛節の背面に並ぶ刺はすべてほぼ同じ大きさであることが区別点。(中略)山地の林床に普通。(p56より引用)
(コノシタウマは)胸部には強い光沢があり、一見モリズミウマに似ている。後脛節の背面の棘列は、4〜5本の短い棘列と1本の長い刺の繰り返しのパターンとなるのが特徴。(中略)冷涼な落葉広葉樹林の林床にすむ。(同書p61より引用)
しっかり同定するために採集すべきでしたが、疲れていた私は追いかけて捕獲する余力がありませんでした。  
関連記事(10年前の撮影)▶ コノシタウマ♂の雪面徘徊
スナップショットの後脚部分を拡大してみると、どうやら今回の個体はモリズミウマDiestrammena tsushimensis)のようです。 

長い触角で辺りを探っています。 
私が指で軽く触れようとすると、右に跳んで逃げました。 
跳躍シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
私が手前の草をうっかり弾いてしまい、それに驚いて逃げたことが分かりました。 
モリズミウマ♂をしつこく追いかけると、今度は近づいただけで前方へ跳んで逃げました。 
最後にモリズミウマ♂のジャンプを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:41〜) 
フェイントをかけるようにビクッと横に身をすくめてから横っ跳びに逃げました。

2021/11/22

タヌキの溜め糞を舐めるオオマダラヒロクチバエ

 

2021年8月下旬・午後15:00頃・晴れ 

里山の尾根道にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場cに来る昆虫を観察しています。 
常連客のキンバエ類に混じって見慣れないハエが口吻を伸ばして獣糞の表面を頻りに舐めていました。 
溜め糞の中でも新鮮な軟便または泥状になった部分が好みのようです。 

翅に独特の斑紋があり、腿節が黄褐色でした。 
調べてみると、どうやらヒロクチバエ科のオオマダラヒロクチバエEuprosopia grahami)という種類のようです。 
食性は、成虫が樹液、腐果、獣糞。 
幼虫はコガネムシ類の幼虫を捕食するらしい。
(参考ブログ「KONASUKEの部屋」:オオマダラヒロクチバエ20200905) 
この情報を信じるならば、オオマダラヒロクチバエ♀は獣糞に産卵するのではなく、地中のコガネムシ幼虫に寄生産卵することになります。 (どうやって調べたのでしょう?)
にわかには信じ難いので、おそらく詳しく調べられていないのではないか(情報不足)という気がします。 
もしこれが、センチコガネなど糞虫の幼虫を捕食するというのなら、私も納得します。

溜め糞上でメタリック・グリーンに輝くキンバエが近づいても互いに無関心でした。 
採寸してませんが、体格を比べると、キンバエ>オオマダラヒロクチバエ。



ランダムに記事を読む

  • 巣材を再利用するエントツドロバチ♀30/01/2011 - 0 Comments
  • 混群で土を舐めるミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン♂28/08/2014 - 0 Comments
  • ヒオドシチョウ前蛹が脱皮して垂蛹になるまで【微速度撮影】17/06/2015 - 0 Comments
  • 高圧線の鉄塔で鳴く♪ハシブトガラス(野鳥)03/09/2016 - 0 Comments
  • エントツドロバチ♀の集団採土場(蜂を個体標識してみる)27/09/2012 - 0 Comments