オオエグリシャチホコ(蛾)の飼育記録#3
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オオエグリシャチホコ(蛾)終齢幼虫の排便
2019年9月中旬
オオエグリシャチホコ(Pterostoma gigantinum)の終齢幼虫がニセアカシア(別名ハリエンジュ)の葉を食べる様子を微速度撮影で記録してみました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。
食欲旺盛で、小葉を次々に食べ尽します。
食休みのシーンは編集でカットしました。
葉を食害するストロークの向きが見慣れたイモムシとは逆なのが興味深く思いました。
言葉で説明するのが難しいのですが、葉縁を左右の脚で挟み込んで手前から奥へ背伸びをするように前進しながら葉を食べ進んでいます。
(奥から手前へ食べ進むのが普通のような気がするのですけど、私の記憶違いかもしれません。)
腹端から黒い糞を排泄する様子も捉えられていました。
表皮のクチクラが薄いおかげで、体内の激しい拍動が透けて見えます。
背脈管(心臓)の拍動や消化管の蠕動だけでなく、白くて細い気管も動いています。
食樹植物が共通のトビイロスズメ幼虫と同時に飼育し始めたのですが、ニセアカシアの水揚げが恐ろしく悪いことに悩まされました。
枝を水切りしても1〜2日で葉がみるみるうちに枯れてしまうのです。
新鮮な枝葉を連日のように採取してくるのが大変でした。
花瓶の水に細菌が繁殖するのを防ぐため、花瓶の中に銅を入れたりするそうなのですが、私は全く無頓着だったので次から試してみようと思います。
つづく→#4:オオエグリシャチホコ(蛾)終齢幼虫の身体測定