2019年9月上旬
民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)の木でクロヤマアリ(Formica japonica)のワーカー♀が4匹、食べかけの熟果に集まっていました。
熟したイチジクの果実を最初に食害したのは、おそらくスズメバチ類の仕業だと思います。(野鳥による食害は未だ見たことがありません)
よく見るとアリの他には、ショウジョウバエの仲間も1匹来ていて、果肉を舐めていました。
果皮の傷口に白い乳液が滲んでいるように見えるのが気になりました。
(イチジクの)果肉や葉から出る白い乳液にはゴムに近い樹脂分が含まれるが、民間薬として、疣(いぼ)に塗布したり[1][2]、駆虫薬として内服した。正常な肌に乳液がつくと、かぶれやかゆみが起こることがある[1][2]。(wikipediaより引用)
2019年8月下旬・午後13:07
▼前回の記事
オオアワダチソウの花で食餌する赤銅型のコアオハナムグリ
オオアワダチソウの花で食事中の赤銅型コアオハナムグリ(Gametis jucunda)を動画に撮っていると、ハエのような羽音を立てながら小型のドロバチが飛来しました。
風で揺れる花穂には着陸せず、残念ながらすぐに飛び去ってしまいました。
オオアワダチソウの花蜜が目的ではなくて、♀が獲物を探していたのでしょう。(探餌飛翔)
一瞬の出会いを1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、謎の狩蜂はおそらくケブカスジドロバチ(Ancistrocerus melanocerus)のようです。
もし間違っていたら、ご指摘願います。
▼関連記事
ケブカスジドロバチの営巣:定点観察記録シリーズ(2014年)
コアオハナムグリは食餌に夢中で、ドロバチが近づいても全く気にしませんでした。
一方、同じく訪花中の小さな黒い羽虫は狩蜂の羽音を聞いた途端に慌てて花穂の陰に回り込んで隠れた(ように見えた)のが興味深く思いました。
しかし、ケブカスジドロバチ♀が狩る獲物は鱗翅目の幼虫(イモムシ)です。