2020/01/22

ナガボノシロワレモコウの花で吸蜜するキイロスズメバチ♀



2019年9月上旬

家庭菜園の隅に咲いたナガボノシロワレモコウの群落でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。
次々と花蜜を舐めています。




▼関連記事(3年前の動画は40秒間だけなので、撮り直しました。)
ナガボノシロワレモコウの花蜜を吸うキイロスズメバチ♀



キイロスズメバチ♀@ナガボノシロワレモコウ訪花吸蜜
キイロスズメバチ♀@ナガボノシロワレモコウ訪花吸蜜

2020/01/21

鳴きながら♪飛び回るチゴハヤブサ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月中旬・午前11:50頃


▼前回の記事
チゴハヤブサとカラスの縄張り争い?(野鳥)

いつも定点観察している地点とは違うのですが、数百m離れた小さな鎮守の森でもチゴハヤブサFalco subbuteo)の聞き慣れた鳴き声をときどき耳にしたり飛ぶ姿を一瞬ちらっと目撃したりして、ずっと気になっていました。
遂にこの日、決定的な証拠映像を物にすることが出来ました!
おそらく同じ♀♂つがいの縄張り圏内なのでしょう。

スギの神木がそびえ立つ上空をキィキィ♪甲高い声で鳴きながら素早く飛び回っています。
青空を背景に滑翔と羽ばたきを繰り返しています。
複数個体が鳴いているような気もするのですが、何羽飛んでいるのか不明です。
周囲を鎮守の森に囲まれた中で撮影を試みても空があまり見えず、断片的な映像しか撮れません。
私も近くの空き地(広場)を目指して急行します。

ようやく鎮守の森を抜けて見晴らしの良い空き地に着くと、飛んでいるチゴハヤブサも私に気づいて警戒したのか鳴かなくなりました。
ポプラ(=セイヨウハコヤナギ)高木の周囲を黙って飛び回っています。
ポプラの樹冠に着陸しそうになったチゴハヤブサがなぜか思い直し、左隣りの電柱の天辺に着陸しました。
見張り台ならポプラの梢の方が見晴らしが良いはずなのに、それより低い電線に止まったのはどうしてでしょう?
風が強いと未だ上手く飛べない幼鳥の飛行訓練中なのかと思いきや、下腹部の赤茶色が見えたので成鳥でした。
辺りを見回しながら、電線から鋭くキィキィ♪と鳴き続けています。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
肝心のチゴハヤブサの鳴き声をしっかり聞き取りたいのですけど、風切り音と周囲の蝉しぐれ(ミンミンゼミ♪)が耳障りですね。
私も小走りで追いかけたので息が切れました。

(チゴハヤブサが)鳴くことは稀である。繁殖期には、親鳥は「キュッキュッキュッ」と警戒鳴きをする。若鳥も同じような声で鳴くが、少し声が弱い感じであるという。(『山渓カラー名鑑:日本の野鳥』p166より引用)



チゴハヤブサが電線から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画(無音)でも撮ってみました。(@3:29〜3:59)
嬉しいことに、力強い羽ばたきで私の方に向かって飛んで来てくれました!
飛翔時は後脚を胴体に引きつけて空気抵抗を減らしています。

再び通常のHD動画に切り替えましたが、すぐに見失ってしまいました。
今回はカラスと大喧嘩している様子も無かったのに、チゴハヤブサが飛び回りながら頻りに鳴いていた理由は不明です。
私に対する警戒声だったのかな?

今季2019年に私がチゴハヤブサの姿を見たのは、この日が最後でした。(終見日)
繁殖期を終えて南方へ渡去したのでしょう。
チゴハヤブサのプロジェクトは撮影の難易度が高いために遅々として進みませんが、それでも毎回ささやかながら新しい発見がありました。


【追記】
山形新聞社『やまがた野鳥図鑑』でチゴハヤブサについて調べると、意外なことが分かりました。
県内で初めて繁殖が確認されたのは1989年。以来、チゴハヤは少しずつ増え始め、近年は内陸一円の市町村に最低1つがいはいる勢いだ。(中略)
空中でセミやトンボを捕るため繁殖時期は遅く、巣立ちはお盆前後が多い。(中略)野鳥の繁殖がほとんど終わる真夏は、観察できる野鳥が少ないのだが、この時期に楽しめるのがチゴハヤだ。(p75より引用)



チゴハヤブサ(野鳥)@電線

連結打空産卵するノシメトンボ♀♂ペアとあぶれ♂の小競り合い【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午前10:40頃


▼前回の記事
スギゴケ?の上で連結打空産卵するノシメトンボ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】

雨上がりで湿ったスギゴケ群落で連結打空産卵しているノシメトンボSympetrum infuscatum)の♀♂ペアを撮影していると、あぶれ♂(独身♂)がときどき飛来してちょっかいをかけます。
しかし、それほど激しい縄張り争いや♀の強奪は起こりませんでした。
連結ペア♀♂は華麗に身をかわすと、少し場所を変えるだけで平然と産卵を続けています。
同様のシーンは240-fpsのハイスピード動画でも捉えられていました。(@0:40〜)

♂は♀の首根っこを掴んでしまえば、ライバル♂に奪われる心配は無いのでしょう。
交尾後も連結態で産卵する種類のトンボは、♂が♀を交尾後ガードしているのです。
(♀が単独で産卵する間、♂が少し離れたところで見守り警護する種類のトンボもいます。)

ノシメトンボのあぶれ♂は疎らに生えた背の高い草のてっぺんに止まって周囲を見張っているようです。
縄張りへの領空侵犯があるとすかさずスクランブル発進して追い払いに来るのでしょう。
次回はあぶれ♂の行動に注目して撮影してみるつもりです。

それにしても、湿った苔に産み付けられた卵から孵化してもヤゴが育つのか、呼吸可能なのか、心配になります。
もっと水量が多くないとこんなコケ群落に産卵しても無駄死にではないか?と思ってしまいます。
卵の捕食者は水中よりも苔群落の方が少なくて安全なのでしょう。
トンボについて未だ色々と勉強不足なので、ヤゴの飼育をしてみたいものです。


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