2019/12/06

セイヨウニンジンボクの花で穿孔盗蜜するクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月上旬・午後

民家の裏庭に植栽されたセイヨウニンジンボクで今年もキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。

この組み合わせは既にこのブログで報告済みです。

▼関連記事(1年前の撮影)
セイヨウニンジンボクの花蜜を吸うクマバチ♀の群れ
しかし当時は風が強くてセイヨウニンジンボクの花序が激しく揺れ、虫撮りには悪条件の日でした。
ということで、1年ぶりに同じ場所へ定点観察にやって来ました。
無風で快晴の撮影日和です。

セイヨウニンジンボクの花から花へ忙しなく飛び回るクマバチ♀の腹背は白い花粉で汚れているのに、後脚の花粉籠は空荷でした。
吸蜜シーンをよく見ると正当訪花ではなく、穿孔盗蜜していました!
花筒の根元を外側から噛んで穴を開け、そこから舌を差し込んで蜜腺を舐めているのです。
これは昨年の撮影で全く見落としていた点です。
盗蜜に専念すると、雄しべに触れないので集粉しません。
後脚の花粉籠が空荷なのも納得です。
植物にとっては、せっかく送粉者への報酬として用意した花蜜を盗まれてしまうのは損失になります。

クマバチ♀の盗蜜シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:42〜)

クマバチ♀の複数個体を撮影。
翅の破損具合が異なるので明らかに別個体と分かります。
連日の酷暑のせいか、どうも花の盛りは過ぎてしまったようです。
クマバチが訪花中に萎れかけた花弁がハラハラと舞い散る様子が写っています。
末期の花の雄しべにはもう花粉が残っていないのかもしれません。


花序に残った花が少なくなったおかげで穿孔盗蜜に気づくことが出来ました。
昨年の観察でクマバチ♀の盗蜜に気づかなかったのは、風揺れのせいだけでなく、花盛りで多数の花が花序に密生していて蜂の口元がよく見えなかったからでしょう。
あるいは、クマバチ♀は舌の長さに応じて採餌戦略(正当訪花と穿孔盗蜜)に個体差がある可能性も考えられます。


過去の記事を遡って再検討したところ、雄蜂♂もやはり盗蜜していました。
▼関連記事(別の場所で1年前に撮影)セイヨウニンジンボクの花で盗蜜するクマバチ♂【ハイスピード動画】




出来ればついでにセイヨウニンジンボクの花に残された盗蜜痕をじっくり調べたかったのですが、他人様の庭には勝手に入れないので諦めました。(撮影は公道から)

一方、同じ日に撮ったオオハキリバチ♂は盗蜜せずに正当訪花で吸蜜していました。

▼関連記事
セイヨウニンジンボクの花蜜を吸うオオハキリバチ♂

クマバチ♀@セイヨウニンジンボク訪花採餌(盗蜜?)写真は背側からしか撮れず。
クマバチ♀@セイヨウニンジンボク訪花採餌(盗蜜?)

2019/12/05

野生ニホンザルが深い水路内に落ちて出れなくなった?



2019年7月下旬・午前7:50

山麓を遊動する野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れに私がついて歩くと、水路の中からバシャバシャ、ジャブジャブと水音が聞こえました。
てっきり猿が朝から水浴しているのかと初めは思いました。

▼関連記事(5年前の記事)
湖で泳ぐ野生ニホンザルの群れ

実はこの日に出会った群れの中に体毛がぐっしょり濡れた個体が混じっていて、気になっていました。
山林の朝露で濡れたにしては濡れ過ぎだったのです。

そっと近づいてフェンス越しに覗いてみると、水路内に1頭のニホンザルが閉じ込められていました。
水路沿いを遊動しているうちに誤って水路に落ちてしまったのでしょうか?(水難事故)
私に気づくと警戒してパニックになり、水路から脱出しようと慌ててジャンプを繰り返しています。
しかし、水路の垂直なコンクリート壁は高くて、身体能力の高いニホンザルでもとてもよじ登れません。

実は4年前の夏に、この水路内で得体のしれない動物(哺乳類)の腐乱死体(溺死体?)を見つけたことを思い出し、心配になりました。
死骸は原形を留めないほど腐乱していて、何の野生動物か結局分からず仕舞いでした。
(骨格標本を得るために水路の底に降りて拾いに行く根性も当時の私にはありませんでした。)


ニホンザル?腐乱死体(溺死体?)@水路内

3年前には水路に落ちたサシバという猛禽類を無事に救出しています。

▼関連記事
サシバ♂(野鳥)救出大作戦

水路に落ちて暴れるニホンザルを今度はどうやって救出しようか…と思案したものの、困りました。
幸い水路を流れる水量は少なく水深は浅いので、猿がすぐに溺れる心配はありません。
周囲では他のニホンザルも鳴き騒いでいます。
どうやらこのドジな個体は未だ経験が浅い(若い?)のでしょう。
落ち着いて対処すれば水路から脱出できるのに、私が来たせいでパニックになってしまったようです。


つづく→梯子を降りて用水路内の水を飲み苔を採食するニホンザルの群れ


エンジュの花で採餌するオオハキリバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月上旬

民家の庭木のエンジュオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)も訪花していました。
腹部下面のスコパに黄色い花粉を付けて忙しなく飛び回っています。
エンジュの枝葉の間に張られたクモの網には引っかかりませんでした。

240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:57〜)
吸蜜中は羽ばたきを止めていますが、花から滑落しても空中ですぐに羽ばたいて姿勢を立て直し、訪花を再開しました。

※ 同じ場所に5日間隔で2回通って複数個体を撮った動画をまとめました。

映像を見直して不安になったのですが、もしかして、クズハキリバチ♀が混じってますかね…?
花粉で汚れているため、見分けるのが難しくなっています。
自信がないので、誤同定があればご指摘願います。
(複数個体の動画をまとめると、こういう問題が起こりがちです。)
労働寄生種のハラアカヤドリハキリバチも同じエンジュの木で訪花していたので(映像公開予定)、寄主であるオオハキリバチがこの辺りに多数生息しているはずです。
つまりオオハキリバチ♀がエンジュの花で採餌していても不思議ではありません。


オオハキリバチ♀:側面@エンジュ訪花採餌
オオハキリバチ♀:背面@エンジュ訪花採餌
オオハキリバチ♀:腹面@エンジュ訪花採餌

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