2019/07/21

キアゲハ帯蛹a:羽化の前兆【40倍速映像】



キアゲハの飼育記録(2018年)#10


2018年7月中旬・室温30〜32℃

7月上旬に飼育容器内の隅で蛹化してから8日目。
キアゲハPapilio machaon hippocrates)の帯蛹cの色が変わり、成虫の翅の色が透けて見えるようになりました。
翅芽の黄色や赤の模様が透けて見えます。
これは羽化の前兆です。
予想より早かったのですが、連日の猛暑で完全変態の進行が早まったようです。
撮影のためにプラスチック容器の蓋を開放したので、蛹にとっては暑さが篭もらなくなったはずです。
それまではほぼ密閉状態だったので、中は温室のように暑かったかもしれません。

羽化に備えて、微速度撮影で監視することにしました。
40倍速の早回し映像をご覧下さい。

帯蛹はときどき蠕動しています。
蛹のクチクラの直下に少しずつ白い泡のように空気が入って新成虫の体との間に隙間が出来つつある様子が分かります。
胸背の突起にも空気が入り、白っぽくなりました。

つづく→#11:キアゲハ成虫♂aの羽化【10倍速映像】


キアゲハ帯蛹a:背面
キアゲハ帯蛹a:側面
キアゲハ帯蛹a:腹面(容器越し)

クリ樹上の巣で抱雛?するハシボソガラス(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
クリ樹上の巣で抱卵するハシボソガラス(野鳥)


8日ぶりの定点観察です。
路地裏のクリ(栗)の大木にはクリの葉が生い茂り、ハシボソガラスCorvus corone)の巣はほぼ隠されてしまいました。
親鳥もそれを見越してここに営巣すると決めたのでしょう。

それでも私が大きなクリの木の下で右往左往してアングルを工夫すると、巣から突き出ている親鳥の尾羽が枝の隙間からなんとか見えました。
巣に座って卵を温めているのか、あるいは孵化した雛を抱いている(抱雛)のでしょう。

中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、

 羽が生えて全身を覆うまでは、親鳥は抱卵と同じように「抱雛」します。見た目は抱卵と変わらないようですが、体が少々浮き気味になります。このちょっとした変化で、抱卵開始日が不明でも、孵化しているかどうかの判断がつきます。
 抱卵・抱雛は♀だけが行い、♂は♀がちょっと留守をする間だけ巣に入り傍らに寄り添いますが、座ることはほとんどありません。(p140-141より引用)


親鳥の座り方で抱卵と抱雛を見分けられない私は、まだまだ修行(観察時間)が足りません。

その後はカラスの巣がクリの葉や花で完全に隠されてしまい、雛への給餌行動も見れないまま、ここでの定点観察を打ち切りました。

シリーズ完


ツルウメモドキの雄花で採餌するコハナバチ?ヒメハナバチ?♀



2019年5月中旬

早春の河畔林でハシボソガラスのつがいが巣材として集めていた蔓植物の名前が分からなかったので、約20日後に現場を再訪しました。

▼関連記事
ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)

蔓植物が巻き付いていた大木には若葉が茂り始め、ニセアカシア(別名ハリエンジュ)と判明。
そして謎の蔓植物(落葉性)には若葉が生い茂るだけでなく雄花が満開に咲いていて、ツルウメモドキの雄株と分かりました。
小さな花のそれぞれに雄しべは5本あります。

その花に小型のハナバチ♀が1匹、訪花していました。
吸蜜する蜂の後脚を見ると、花粉籠に黄色い花粉団子を満載しています。
『日本産ハナバチ図鑑』末尾の訪花植物名索引を調べても、ツルウメモドキは載っていませんでした。
コハナバチ科またはヒメハナバチ科の一種だと思うのですが、採集して標本を精査しないと私には見分けられません。
撮影後に採集を試みたのですが、私の殺気を感じた蜂は逃げてしまいました。


コハナバチ/ヒメハナバチsp♀@ツルウメモドキ雄花訪花採餌
コハナバチ/ヒメハナバチsp♀@ツルウメモドキ雄花訪花採餌
コハナバチ/ヒメハナバチsp♀@ツルウメモドキ雄花訪花採餌

ツルウメモドキ雄花@ニセアカシア河畔林・全景
ツルウメモドキ雄花@ニセアカシア河畔林・全景
ツルウメモドキ雄花
ツルウメモドキ雄花
ツルウメモドキ雄花
ツルウメモドキ雄花

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