2015/11/15

昆虫ゼリーを舐めるノコギリクワガタ♀



2015年9月上旬

飼育中のノコギリクワガタ♀(Prosopocoilus inclinatus)に市販の昆虫ゼリーを与えたら貪り食い始めました。
ゼリーを固定する専用ホルダーが見当たりません。
剥き出しの状態では容器の側面が滑るので自力ではよじ登れません。
手助けしてゼリーの上に乗せてやりました。
ようやく口器がゼリー表面に届くと、口吻を一杯に伸ばして舐め始めました。
頭をゼリーに突っ込んでいるため、口器の動きが見えなくなりました。
足や触角がかすかに動くだけで、あまり面白くありません。

下に方眼紙を敷くと、体長は34mm以上ありそうです。
ノコギリクワガタ♀にしてはかなり大型の個体のようです。
(図鑑では体長♀25〜35mm:大顎の先端より腹端までの長さ)



キアシナガバチ巣:夜の蜂球と寝起きドッキリ【暗視映像】



2015年7月中旬・深夜00:24〜00:30

キアシナガバチ巣の定点観察@トウカエデ枝#2


蒸し暑い深夜に引っ越し巣の様子を見に行きました。
初めは赤外線の暗視カメラで撮ると、前日の昼間よりも多い10匹以上ものキアシナガバチPolistes rothneyi)成虫が折り重なるように寝ていました。
蜂球のように巣盤をぎっしり覆い尽くしています。
育房内の卵や幼虫への保温効果がありそうですけど(抱卵)、春ならともかく夏は逆に暑くなり過ぎないか心配です。

サーモグラフィカメラでアシナガバチの蜂球を見てみたら面白いかもしれません。

蜂の触角が少し動いただけで、赤外線を照射しても気づかずにぐっすり寝ています。
腹部をヒクヒクさせているのは腹式呼吸かな?

次に白色LEDを点灯しても、蜂はすぐには起きません。
巣盤の下面に止まっている個体は寝るときに体の向きを揃えてる印象を受けました。
女王が寝る位置は決まっているのか否か、個体識別して調べたら面白そうです。

巣の手前の二股になった幹にキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)が止まっていました。
眩しい光で覚醒した蜂がそろそろ警戒し始めました。
一匹が身動きすると連鎖反応でコロニー全体が覚醒します。(これぞまさしく一斉蜂起!)
キアシナガバチは夜間飛べないようなので攻撃される心配は無いはずですが、これ以上の撮影は危険と怖気づいて撤退しました。
キマワリも光を嫌って幹の陰に隠れてしまいました。

つづく→#3:巣の冷却水を飲みに通うキアシナガバチ♀


2015/11/14

ノコギリクワガタ♀のおしっこ噴射【ハイスピード動画】



2015年9月上旬・室温28.4℃→25.8℃

10日前に灯火下で採集したノコギリクワガタ♀(Prosopocoilus inclinatus)を飼育しています。
市販の昆虫ゼリーを与えると、夢中で舐めながらときどき液状の糞(おしっこ)を勢い良く排泄(噴射)しています。
初めは通常のHD動画に撮ってから、次は240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。(@0:17〜)
カップを固定する専用ホルダーを紛失したので、台に寝かせた昆虫ゼリーのカップが転がらないように、ビニールテープで固定しました。(見た目が悪いですね…。)
透明なおしっこが見易いように、背景に黒い下敷きを置きました。
プラスチック製なので濡れても平気です。
途中から採寸代わりに一円玉を並べて置きました。

排泄の前兆が分からないので、愚直に長撮りを繰り返すしかありません。
腹端を少し持ち上げてピューッと排泄します。
カブトムシとは異なり、排便の瞬間に片足を上げないのが興味深く思いました。
(足場が平らだから? ♀だから?)
関連記事(6年後の撮影)▶ 柳の樹液を吸いながら片足を上げて排尿するカブトムシ♀【HD動画&ハイスピード動画】


背後にトイレットペーパーを垂らしておき、おしっこが飛んだら分かるようにしておきました。
斜め上に向かってかなり遠くまで勢い良く飛ぶことが分かりました。
近くの床は意外に汚れません。

排泄時間を記録していると間隔が規則的になってきたおかげで少し予測可能になりました。
しかし夜になると室温がやや下がったせいか、やがて排泄しなくなりました。

確か夜行性のはずなのに、昼間よりも活動性が下がるのは解せません。
満腹になったのかな?

照明の角度によっては小便が見えにくいこともあるのですが、空打ちなのに排泄口を伸縮させることが何度もありました。
ハイスピード動画撮影の際はもっと強力な照明が欲しいところです。



恥ずかしながらクワガタムシを見分けるのが苦手な私は、今回もノコギリクワガタ♀(Prosopocoilus inclinatus)とコクワガタ♀(Dorcus rectus)とで迷っています。


『検索入門クワガタムシ』という図鑑で検索表を真面目に辿ってみました。
前胸腹板突起が竜骨状に高まる点が決め手となり、ノコギリクワガタ♀と同定できるようです。
ノコギリクワガタ♀は背面が強く盛り上がるのが特徴らしい。




左触角
複眼の縁取り
複眼の縁取り
小楯板
前胸腹板突起が竜骨状に高まる
前胸腹板突起が竜骨状に高まる
左前脚脛節
左中脚脛節棘
右後脚脛節棘
頭部
頭楯
前胸背板側縁
背面
鞘翅(上翅)
腹面
体長の採寸を後回しにしていたら、飼育容器からいつの間にか脱走してしまいました。

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