2015年9月上旬・室温28.4℃→25.8℃
10日前に灯火下で採集したノコギリクワガタ♀(Prosopocoilus inclinatus)を飼育しています。
市販の昆虫ゼリーを与えると、夢中で舐めながらときどき液状の糞(おしっこ)を勢い良く排泄(噴射)しています。
初めは通常のHD動画に撮ってから、次は240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。(@0:17〜)
カップを固定する専用ホルダーを紛失したので、台に寝かせた昆虫ゼリーのカップが転がらないように、ビニールテープで固定しました。(見た目が悪いですね…。)
透明なおしっこが見易いように、背景に黒い下敷きを置きました。
プラスチック製なので濡れても平気です。
途中から採寸代わりに一円玉を並べて置きました。
排泄の前兆が分からないので、愚直に長撮りを繰り返すしかありません。
腹端を少し持ち上げてピューッと排泄します。
カブトムシとは異なり、排便の瞬間に片足を上げないのが興味深く思いました。
(足場が平らだから? ♀だから?)
関連記事(6年後の撮影)▶ 柳の樹液を吸いながら片足を上げて排尿するカブトムシ♀【HD動画&ハイスピード動画】
背後にトイレットペーパーを垂らしておき、おしっこが飛んだら分かるようにしておきました。
斜め上に向かってかなり遠くまで勢い良く飛ぶことが分かりました。
近くの床は意外に汚れません。
排泄時間を記録していると間隔が規則的になってきたおかげで少し予測可能になりました。
しかし夜になると室温がやや下がったせいか、やがて排泄しなくなりました。
確か夜行性のはずなのに、昼間よりも活動性が下がるのは解せません。
満腹になったのかな?
照明の角度によっては小便が見えにくいこともあるのですが、空打ちなのに排泄口を伸縮させることが何度もありました。
ハイスピード動画撮影の際はもっと強力な照明が欲しいところです。
恥ずかしながらクワガタムシを見分けるのが苦手な私は、今回もノコギリクワガタ♀(Prosopocoilus inclinatus)とコクワガタ♀(Dorcus rectus)とで迷っています。
『検索入門クワガタムシ』という図鑑で検索表を真面目に辿ってみました。
前胸腹板突起が竜骨状に高まる点が決め手となり、ノコギリクワガタ♀と同定できるようです。
ノコギリクワガタ♀は背面が強く盛り上がるのが特徴らしい。
左触角 |
複眼の縁取り |
複眼の縁取り |
小楯板 |
前胸腹板突起が竜骨状に高まる |
前胸腹板突起が竜骨状に高まる |
左前脚脛節 |
左中脚脛節棘 |
右後脚脛節棘 |
頭部 |
頭楯 |
前胸背板側縁 |
背面 |
鞘翅(上翅) |
腹面 |
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