2013/07/05

虫を捕食するハバチの一種【名前を教えて】



2013年5月下旬

林縁の下草にて、イタドリの葉に見慣れない蜂が止まっていました。
腰が太いのでハバチの仲間です。
よく見ると頑丈そうな大顎で何か小さな虫を食べています。

(狩りの瞬間を見てませんので、死骸を食べている可能性もあります。)
通りすがりのアリが獲物の虫の断片(食べこぼし)を強奪しました。
驚いた蜂は獲物を持って飛び立ち、隣の葉に避難。
再び飛んで近くの笹の葉に移動すると、食後の化粧をしました。
残念ながら逃げられてしまい、未採集、未採寸。

ハバチ類の幼虫は植物食ですが、成虫になると他の昆虫を食べるものもいるそうです。
2008年には交尾中に虫を食べているハバチを観察しています(今回のハバチとは別種)。
関連記事→「ハバチの交尾と捕食

いつもお世話になっている蜂が好きBBSにて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんより以下の回答を頂きました。

写真のハチは、種名まではわかりませんがハバチの仲間ですね。 ハバチの仲間は草食系と思いきや、肉食の種類も少なくないようで、私もコハナバチを捕食するハバチを見たことがあります。




ホオジロ♂の水浴と羽繕い2013【野鳥】



2013年5月下旬

今年も山中の池で水浴びするホオジロ♂(Emberiza cioides)を撮ることができました。

丁度1年前の映像はこちら→「ホオジロ♂の水浴と羽繕い2012【野鳥】
岸に近い浅い水場でバシャバシャと羽ばたき水浴しています。
羽繕いしてさっぱりした顔で飛び去った、と思いきやすぐにまた飛来。
対岸で隠し撮りしている私を警戒しているのか、岸から歩いてそろそろと水辺に降りて来ます。
同一個体が繰り返し行水しているのか、別個体が入れ替わりで来たのか不明です。
鳴きながら水浴びすると、スギの枝に移って羽繕いしたり嘴を擦りつけたりしています。

この日は山中でメモリーカードが突然書き込みエラーになり新しいカメラが使えなくなったので、古いカメラで撮りました。
画質がいまいちですけど、撮り逃がす方が最悪なので、2台持参していて良かった!



2013/07/04

コマルハナバチ♀がガクウラジロヨウラクに訪花



2013年6月上旬

里山の林道脇の潅木に咲いた花に小型のマルハナバチが採餌に来ていました。
白い花粉団子を後脚の花粉籠に付けています。
似た外見のクロマルハナバチと迷うのですが、同じ時期に見掛けるクロマルハナバチ創設女王はもっと大型の気がします。
またコマルハナバチの方がクロマルハナバチよりも早く営巣開始するらしいので、今回の個体はおそらくコマルハナバチBombus ardens ardens)のワーカー♀ではないかと思います。
(形態での区別は自信がありません…)
後半は忙しなく訪花する一瞬の飛翔シーンを1/4倍速のスローモーションで示しました。



潅木の樹種について
図鑑を見るとドウダンツツジに似ているものの、この花は薄いピンク色です。
昨年撮った花の写真を樹木の掲示板に投稿して問い合わせたところ、鳥平さんよりウラジロヨウラクの変異種であるガクウラジロヨウラクとご教示頂きました。
1年越しの疑問が解決してすっきりしました。

撮影:2012年6月下旬


萼が長いのが特徴




【追記】
田中肇『花と昆虫、不思議なだましあい発見記』を読むと、このような花の形状に進化した意味合いについて解説がありました。
スズランやドウダンツツジなどのように垂れ下がって下向きに咲く白い花がある。これは止まるのが上手なハナバチのための花だ。飛んで来てそのまま下向きの花に止まる高度な技が使えるのは、ハナバチ類だけだからだ。これらの花は、花から花へと素早く移動できる性質を持つハナバチ類だけに蜜や花粉を提供しようとしている。そのために、ほかの昆虫が来ないよう止まりにくい下向きになっているとも言える。ただ止まりにくいだけではハナバチが花を訪れる効率も悪くなるので、花びらの先は必ずちょっと反り返って、ハチたちの足場を提供している。 (p187より引用


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