2022年10月中旬・午後13:00頃・晴れ
里山の平坦な尾根道を私が静かに歩いていたら、ちょっとした曲がり角でニホンカモシカ(Capricornis crispus)と遭遇しました。
手前に生えた灌木の茂みの陰に隠れ、その隙間から私の様子を窺っています。
私が横にゆっくりずれて撮影アングルを確保すると、カモシカはこちらを振り返って凝視していました。
パニックになって走り出すことはありませんでしたが、カモシカは尾根道から外れるようにゆっくり歩いて逃げ始めました。
カモシカは尾根道の左の法面に行きかけたものの、思い直して逆の右へ向かい、灌木の茂みの奥に隠れました。
後を追ってそっと近づいてみると、ガサガサ、ポキポキと薮漕ぎする物音が聞こえるだけで、逃げたニホンカモシカの姿を見つけられませんでした。
今回ニアミスした個体は、私に対して鼻息を荒らげて威嚇しませんでした。
鼻息威嚇の有無は何によるものなのか、いつも気になっています。
縄張り意識が高ければ鼻息威嚇をしてくるはずですが、年齢や性差があるのかな?
例えば、若い個体や♀は鼻息威嚇しない?という仮説を立てています。
それとも山中で何度も出会う私の姿や匂いを個体識別して、私に馴れた個体が鼻息威嚇しなくなるのかもしれません。
今回の個体は♀のような気がしますが、どうでしょう。
後ろ姿の股間に睾丸が発達していれば成獣♂だと見分けられるようになりましたが、♀の外性器はいまいちよく分からず、あまり自信がありません。
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