2019年10月下旬・午後16:15頃
川岸に自生するヤマグワ灌木の幹に多数のキボシカミキリ(Psacothea hilaris hilaris)が群がっていました。
これほど多数のキボシカミキリムシを一度に見つけたのは初めてで、とても興奮しました。
宮沢輝夫『山形昆虫記』によれば、
(キボシカミキリを)県内でよく見られるようになったのは近年のこと。県内では1970年代に生息が確認され、数を増やしている。
夕日を浴びたクワの幹でマウントし交尾中の♀♂カップルが何組もいます。
(この行動を「交尾中」と呼ぶのは不正確で、正しくは配偶者ガードでした。詳しくは改めて別の記事にします。)
単独で桑の幹を徘徊する独身♂も何匹かいました。
交尾相手の♀を探索しているのでしょう。
桑の根際でも活動しており、近くの林床を徘徊中の個体も居ました。(画面右上@1:04)
キボシカミキリ♀♂2組@ヤマグワ幹+交尾後ガード+あぶれ♂@探雌徘徊 |
キボシカミキリ♀♂@ヤマグワ幹+交尾後ガード |
ヤマグワの葉は虫食い穴だらけでしたが、幸い落葉前だったので、樹種を同定することが出来ました。
桑はキボシカミキリの寄主植物のひとつです。
ヤマグワ葉@キボシカミキリ産卵木 |
ヤマグワの材中に穿孔して潜むキボシカミキリの幼虫が排泄したと思われるフラス(糞と木屑)も見つけました。
キボシカミキリ幼虫フラス(排泄痕)@ヤマグワ幹 |
キボシカミキリ♀♂の配偶行動を集中的に観察できたので、これから詳しく連載します。
つづく→寄主ヤマグワに飛来したキボシカミキリ♂の探雌行動
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