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フェンネルの葉を食べるキアゲハの終齢幼虫
キアゲハの飼育記録(2018年)#2
2018年7月上旬・午前00:24〜00:42(室温27.6℃、湿度63%)
フェンネル(=ウイキョウ)の群落から採集してきたキアゲハ(Papilio machaon hippocrates)終齢幼虫3頭の飼育を始めました。
食草は同じセリ科でも葉が巨大で近所から大量に調達できる雑草のオオハナウドに切り替えました。
急な食草転換もキアゲハ幼虫は素直に受け入れてくれました。
3頭の成長段階は微妙に異なり、最も育った終齢幼虫aが蛹化準備のために食欲を失い、下痢便を大量に排泄しました。
その下痢便で下の葉が汚れました。
そこで食事をしていた別個体bは一体どうするでしょうか?
食草の汚染箇所をハサミでトリミングしてやろうか迷いましたが、面白そうなので過保護なことはせずに成り行きを見守ることにしました。
このような事態は自然界でもたまにありそうです。
微速度撮影で記録したので、10倍速の早回し映像をご覧下さい。
終齢幼虫bはオオハナウドの葉にベットリと付着した黒い糞を少しかじったものの、すぐに味覚で不味いと気づいたようです。
周囲のきれいな部分をギリギリまで食べて不潔な部分を残し、葉片を切り離して下に捨てました。
実に見事な対応能力です。
レストランのクレーム客とは大違いで、大人の対応ですね。
育ち盛り食べ盛りの終齢幼虫bはオオハナウドの葉を蚕食しながら自らも脱糞しました。(@0:17)
その後は、食べかけた葉を完食する前になぜか茎を登り上の葉に移動してしまいました。
つづく→#3:蛹化前に蠕動するキアゲハ前蛹【10倍速映像】
切り落とされたキアゲハ終齢幼虫の糞付きオオハナウド葉片:表@方眼紙 |
切り落とされたキアゲハ終齢幼虫の糞付きオオハナウド葉片:裏@方眼紙 |
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