2014年8月上旬
山中の湖の畔で遊んだり採食したりする野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れの映像をまとめました。
あちこちで色々なことが次々と巻き起こるので、カメラをどこに向けるべきか目移りしてしまいます。
ニホンザルは行動のバリエーションが本当に豊かで、ずっと見ていても飽きません。
岸辺に生えたスギやクルミ?などの木によじ登り、湖面に張り出した枝から水に飛び込む遊びを楽しそうに繰り返しています。
追いかけっこをしたり樹上で小競り合いになったりすることもあります。
水に落ちた猿はすぐに岸に戻ります。
これはどうしても「遊び」と呼びたくなります。
ヒトの腕白な悪ガキ達の遊びを見るのと何ら変わりません。
「猿も木から落ちる」のは、ちょっとしたスクープ映像ですかね。
数時間前に私が少し離れた山中で夕立の雨宿りをしていたときに繰り返し聞こえてきたドボーン!という水音の正体がこれで判明しました。
個人的に、杉の木に登るニホンザルを見たのは初めてかもしれません。
(真っ直ぐに伸びる杉の木は広葉樹よりも登りにくいのかと勝手に思っていました。)
もう一つ特筆すべきは、ニホンザルが湖面から水草を採食してはモグモグと頬張っていたことです。
水面に張り出した枝先や岸辺から腕を伸ばして水草を採食するシーンが繰り返し撮れました。
(@1:30、6:30、9:00-9:40、11:00-11:55、12:12-14:00、15:15-16:50)
ぶら下がった体重でしなる枝のスイングを利用して水草を採食する様子がとても印象的です。
この映像のアングルでは手前に生い茂るヨシやアブラガヤなど背の高い植物に隠れて、岸に近い水面に繁茂する浮葉は全く見えません。
後日に湖面の浮葉植物群落を写真に撮ると、優占種はジュンサイのようです。
したがって猿が食べていたのもジュンサイの可能性が高いと思います。
水生昆虫やカエルなどを捕食しているようには見えませんでした。
我々ヒトは寒天質で覆われた若芽を山菜として食用にしていますが、猿はジュンサイの葉を食べるのですかね?
▼前回の記事
水草ジュンサイ?を採食するニホンザル
かなり離れた位置から隠し撮りしている私の存在をニホンザル達は明らかに意識しています。
群れ全体としては左へ左へと少しずつ遊動しています。
どうやら湖の南西奥の雑木森が今夜の塒(ねぐら)になっているようです。
薄暗くなってからは湖を泳いで横断するニホンザルはいなくなり、湖畔をぐるっと回って移動していました。
望遠レンズで撮った不鮮明で暗い映像をYouTubeの動画編集で自動色調補正したら見違えるように改善しました。
(手前はまるで水田の稲穂のように見えますけど、実際はこんなに黄色くなくて、浅い湖に生えたヨシやアブラガヤなど水生植物です。)
途中から疲れてきたので(@4:39〜)三脚を取り出してカメラを固定しました。
日が落ちると森の中はどんどん暗くなるので、望遠レンズで撮るには厳しい条件です。
暗くなる限界まで撮影を続けました。
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