2014年6月中旬
里山の麓に咲いたヒレハリソウ(=コンフリー)の群落でオオマルハナバチ(Bombus hypocrita)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
他のマルハナバチ類に比べて、この群落に訪花するオオマルハナバチの個体数は少ない印象を受けました。
採餌の様子をよく観察すると、正当訪花ではなく常に花筒の外から根元を噛んで穴を開け蜜腺を直接吸う穿孔盗蜜を行っていました。
この採餌法は正当訪花と異なり受粉に全く関与しない(雄しべ・雌しべに触れない)ため、後脚の花粉籠は空荷です。
(映像の前後半で別個体かもしれません。)
オオマルハナバチは舌が短く盗蜜の常習犯であることで知られます。
これまで私がコンフリーの花で実際に穿孔盗蜜を観察できたのはクロマルハナバチ♀、コマルハナバチ♀に次いで3種類目になります。
中舌の長さは、同一のカーストを比較すればナガマルハナバチ亜属で顕著に長く、ユーラシアマルハナバチ亜属、コマルハナバチ亜属、オオマルハナバチ亜属と徐々に短くなる。(『日本産マルハナバチ図鑑』p166より)
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