スズバチ泥巣の飼育記録
2012年6月上旬・室温21℃
スズバチ♀成虫が泥巣から無事に羽化してからも、寄生された隣の独房からはドロバチヤドリニクバエ(Amobia distorta)の羽化が五月雨式に続きます。
4匹目の羽化も朝でした。
容器の壁に登ろう登ろうとするハエの新成虫を根気よく外から指で弾いて落としてやると、諦めて泥巣の上に静止しました。
落ち着いたところで容器の蓋をそっと外します。
翅芽が伸びる様子を接写します。
4回目ともなると撮影のセッティングもすっかり慣れ、ようやく納得のいく映像が撮れました♪
20分間強の長撮り映像を早回しにしてお届けします。
↑5倍速映像
↑同じ素材で10倍速映像も作ってみました。お急ぎの方はこちらをどうぞ。
ほぼ翅が伸びかけると必ず後脚で翅を弾く行動をするのは、観察したどの個体も共通でした。
翅伸展の間は無防備なためか、何かあればすぐ物陰に隠れたがる傾向があるようです。
機会があれば次はドロバチヤドリニクバエが前頭嚢を使って寄主の泥巣を中から破り脱出する様子を飼育下で観察してみたいものです。
今回の飼育では泥巣を採集する際に独房が剥き出しになったため、囲蛹から羽化した成虫は苦労せず直ちに外へ出られたのです。
シリーズ完。
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