2025/09/25

雨夜によそ者のニホンアナグマが営巣地でスクワットマーキングし、野ネズミが走って横切る【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月上旬

シーン0:7/2・午後13:03・くもり・気温32℃(@0:00〜) 
シーン0:7/2・午後13:38・くもり・気温33℃(@0:04〜) 
二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を2台の無人センサーカメラで見張っています。 


シーン1:7/8・午後20:57・雨天・気温23℃(@0:07〜) 
雨が降る晩に獣道を左から来たアナグマの成獣が、巣口Lの手前でマルバゴマギ灌木の匂いを嗅いでから左に引き返しました。 
両目の大きさが同じだったので、母親♀ではなくて、おそらくヘルパー♂が久しぶりにやって来たのかもしれません。 

獣道の奥に自生するヒメアオキ群落の中から野ネズミ(ノネズミ)の目が白く光っていました(赤丸に注目@0:08〜)。 
藪の中からアナグマの様子をこっそり伺っていたようです。 
アナグマが居なくなるのを待ってから、セットを手前にチョロチョロと横切りました。 


シーン2:7/8・午後20:57・雨天・気温23℃(@0:58〜) 
別アングルで設置した監視カメラにも写っていました。 
アナグマのヘルパー♂?がミズキの木の下で匂いを嗅ぎ回ってから、尻を地面に擦りつけて縄張り宣言の匂い付けをしました(スクワットマーキング)。 

こっちのトレイルカメラで見ても、両目のタペータムの大きさが同じだったので、母親♀ではありません。 

アナグマが右へ立ち去ると、左から野ネズミが登場しました。 
アナグマの巣口Lの横を通って奥の林内へと駆け抜けました。 
雨夜でも林床で餌を探し歩いているのでしょう。 
セットで野ネズミを見かけたのは、アナグマの母子家族が転入してから初めてです。 



つづく→

里山で獣糞に群がるセンチコガネ、ムネアカオオアリ♀とハエ

2024年6月下旬 

里山にあるニホンカモシカの溜め糞場sr2の定点観察をするために、ほぼ廃道の細い山道を登ってくると、獣道との交差点に新たな溜め糞場が作られていました。 
6月下旬に初めて見つけたときは、未消化の種子が含まれていました。 
小枝の先でつついて匂いを嗅ぐと、強い刺激臭がしました。 
初めて嗅ぐ匂いでしたが、これが本で読んだ「アナグマの糞に特有の黄土色の絵の具の匂い」なのかな? 
アナグマも木の実を食べて種子散布に寄与することがあるそうです。

現場では気づかなかったのですが、撮った写真にスジアカハシリグモDolomedes silvicola)が写っていました。
溜め糞に集まって来る虫を狩るために待ち伏せしていたのか、あるいはたまたま通りかかっただけかもしれません。


スジアカハシリグモが溜め糞に来ていました。




ホンドタヌキの溜め糞場にしては、残された糞が軟便(下痢便)でした。 
アナグマとタヌキの2種類が同じ溜め糞場を共有している可能性も充分あり得ます。
溜め糞場に通ってくるタヌキがたまたま腹を下していた可能性もあるので、トレイルカメラでしっかり突き止めたいところです。
しかし、周囲に太い立木が無くてトレイルカメラを設置しにくかったので諦めました。 
(本気で調べるなら三脚を立ててでも設置すべきなのですが、他のプロジェクトで使っているトレイルカメラをこっちに回す余裕がなくて後回し。)


 

2024年7月上旬・午前10:55頃・くもり 

約1週間後(7月上旬)に現場を再訪すると、今回も黒っぽい軟便が枯れたササの葉の上に残されていました。 
これだけ見るとアナグマの溜め糞かな?と思うのですが、カメラを右にパンすると固形の黒い糞塊(やや古い)も残されていて、タヌキの溜め糞っぽいです。 

うんちレストランの常連客である、センチコガネPhelotrupes laevistriatus)、ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀、キンバエ(種名不詳)が1匹ずつ来ていました。 
小型の地味なハエ類も数種類来ていましたが、真面目に検討していません。  

センチコガネが糞塊に潜り込もうとしたところで、カメラの電池が切れてしまいました。






後日に定点観察すると、この地点の溜め糞は消失しました。
ここで排便しなくなったようです。


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2025/09/24

夏の夜にニホンアナグマの巣穴に忍び込んで内見するハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月中旬・午後23:00頃・気温22℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地を見張っている無人センサーカメラにハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が久しぶり(5ヶ月ぶり)に写っていました。 

忍び足でセットを横切ると、巣穴Lを覗き込んでから、中に侵入しました。 
長居せずに後ろ向きで外に出てくると、立ち去りました。 
主のアナグマ家族は不在だったのかな? 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→


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