2024年6月上旬
シーン0:6/4・午後13:38・晴れ(@0:00〜)
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。
山林内に広がる湿地帯や湧き水が溜まった泥水溜りを自動センサーカメラで見張っています。
左右の水溜りを同時に監視してみたいという目論見で、湿地帯を広角で狙うようにスギの幹にカメラを固定しました。
シーン1:6/6・午前2:40(@0:04〜)
夜になると画面の右上からスギの枝葉が垂れ下がり、カメラの赤外線を至近距離でギラギラと反射して目障りですね。
明るい昼間は横枝に張りがあるのですが、毎晩暗くなると横枝が少し垂れ下がってしまうのです。
カメラの画角を決めた昼間には、そこまで予測できませんでした。
奥を左右に通る林道からニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)が草に覆われた緩斜面を降りて来ました。
浅い水溜まりに口を付けて、泥水を飲み始めました。
喉の乾きを癒やすと、イノシシは手前に向かって泥濘をゆっくり歩き始めました。
ところが、監視カメラの存在に気づいたようで、慌てて左に走って逃げました。
安物のトレイルカメラだと、夜に赤外線LEDがうっすらと赤く光って(可視光)しまうのです。
トレイルカメラがかすかに発する電子音のノイズが耳障りなのかもしれません。
イノシシは警戒心が非常に強く、なかなか泥浴び(ヌタ打ち)をしてくれません。
シーン2:6/6・午前2:51(@0:40〜)
10分後に、別個体らしいイノシシが水場に現れました。
赤外線を反射して白く光るスギの枝葉が目障りで、肝心の暗所にいる被写体がよく見えなくなってしまうので、画面の右端を編集でカットしました。
2頭目のイノシシは泥水溜りの対岸を左に歩き去り、泥水を飲んだり浴びたりすることはありませんでした。
やや遠くて監視カメラの赤外線が届かず、はっきり見えないのですが、まるでカバのようなシルエットです。
※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→
後日に現場入りすると、画角の左外にホオノキの大木が立っていて、その手前の泥濘に蹄の跡がくっきりと残っていました。