2025/06/21

山中の水溜りで泥水を飲むニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月上旬 

シーン0:6/4・午後13:38・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
 山林内に広がる湿地帯や湧き水が溜まった泥水溜りを自動センサーカメラで見張っています。 
左右の水溜りを同時に監視してみたいという目論見で、湿地帯を広角で狙うようにスギの幹にカメラを固定しました。 


シーン1:6/6・午前2:40(@0:04〜) 
夜になると画面の右上からスギの枝葉が垂れ下がり、カメラの赤外線を至近距離でギラギラと反射して目障りですね。 
明るい昼間は横枝に張りがあるのですが、毎晩暗くなると横枝が少し垂れ下がってしまうのです。 
カメラの画角を決めた昼間には、そこまで予測できませんでした。 

奥を左右に通る林道からニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が草に覆われた緩斜面を降りて来ました。 
浅い水溜まりに口を付けて、泥水を飲み始めました。 
喉の乾きを癒やすと、イノシシは手前に向かって泥濘をゆっくり歩き始めました。 
ところが、監視カメラの存在に気づいたようで、慌てて左に走って逃げました。 
安物のトレイルカメラだと、夜に赤外線LEDがうっすらと赤く光って(可視光)しまうのです。 
トレイルカメラがかすかに発する電子音のノイズが耳障りなのかもしれません。 
イノシシは警戒心が非常に強く、なかなか泥浴び(ヌタ打ち)をしてくれません。 


シーン2:6/6・午前2:51(@0:40〜) 
10分後に、別個体らしいイノシシが水場に現れました。 
赤外線を反射して白く光るスギの枝葉が目障りで、肝心の暗所にいる被写体がよく見えなくなってしまうので、画面の右端を編集でカットしました。 

2頭目のイノシシは泥水溜りの対岸を左に歩き去り、泥水を飲んだり浴びたりすることはありませんでした。 
やや遠くて監視カメラの赤外線が届かず、はっきり見えないのですが、まるでカバのようなシルエットです。 


※ 水を飲む音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

後日に現場入りすると、画角の左外にホオノキの大木が立っていて、その手前の泥濘に蹄の跡がくっきりと残っていました。 
私はカモシカとイノシシの蹄跡をいまいち見分けられないのですが、トレイルカメラの記録と併せて考えると、イノシシが歩いた跡(フィールドサイン)だと分かりました。

2025/06/20

池畔のマユミ枝先に集まって次々と泡巣を作り産卵するモリアオガエル♀♂【微速度撮影#2】

 



2024年6月上旬 

モリアオガエル♀♂(Rhacophorus arboreus)の繁殖池で岸辺に自生するマユミの枝葉に集まって白い泡巣を次々に作り、産卵する様子をタイムラプス動画で記録しています。 
インターバル撮影の設定は前回と同じで、明るい昼間だけ(午前6:00〜午後17:30)1分間隔、4日間の記録です(6/4〜6/7)。 

カメラ全体を透明プラスチックの防水ケースにすっぽり格納してあるのですけど、今回はその上に雨よけの庇を取り付けました。 
持参した薄いプラスチック板をハサミで適当な大きさの長方形に切り、カメラの上部を覆うように屋根のように固定しました。 
これだけでも効果は絶大で、雨の多い季節でもレンズに水滴が付くことが減りました。 
設置した雨よけの庇が画面の上に写り込まないように、注意が必要です。 

泡巣が溶けてモリアオガエル幼生(オタマジャクシ)が下の池に脱出するまでの経過も、できれば微速度撮影で記録したいのです。 


肝心の泡巣作り(配偶行動)は主に夜間行われているようですが、残念ながらこのカメラには暗視モードがありません。
夕方から翌朝へと時間が飛ぶと、急に新しく泡巣が増えています。

撮れたタイムラプス動画をよく見ると、表面がまだ乾いていない新しい泡巣にシリアゲムシの仲間♀♂が何匹も群がっていました。 
泡巣に口吻を突き刺して吸汁(食卵?)しながら、翅紋を誇示しているようです。 
現場入りした際にその様子を実際に撮影したので、映像公開予定。 


タイムラプス動画をスロー再生してじっくり見直すと、ちょっと面白い瞬間もいくつか撮れていたので、皆さんも探してみたください。 

ニホンカモシカCapricornis crispus)が池の岸辺(泥濘)を歩いて左から右へと横切る姿が写っていました。(@0:12〜) 
池の水を飲みに来たのかもしれません。 
カモシカも水浴するらしいのですが、私は観察したことがありません。 

・モリアオガエルがレンズに跳びついた瞬間も撮れていました。(@2:24〜) 

・池の水面ではカルガモAnas zonorhyncha)の群れが泳ぎ回っています。 


つづく→

飛べ!ジンガサハムシ

 

2024年6月上旬・午後13:45頃・晴れ 

里山で山肌を侵食する沢の源流を渡った後の草地で、ジンガサハムシを見つけました。 
ヨモギの葉先に止まっていたジンガサハムシが、右回り左回りに少し回転してから、翅をパカッと広げて飛び去りました。 
おそらく風向きを読んだりして飛ぶ方向を決めていたのでしょう。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:08〜) 
金色の斑紋がある鞘翅の縁が透明なのが、いつ見ても不思議です。
鞘翅に隠れていた腹背は、まさかの黄金色でした。 
ハイスピード動画でも飛翔シーンを撮りたかったのですけど、逃げられて見失いました。 

そもそもジンガサハムシの食草はヒルガオ類らしく、たまたまヨモギの葉に立ち寄っただけのようです。

関連記事(15年前の撮影)▶ クズの葉をうろつくセモンジンガサハムシ


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