2025/04/03

春の休耕地で巣穴に出入りするホンドタヌキの家族【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月中旬〜下旬

シーン0:4/10・午後13:11・くもり(@0:00〜) 
明るい日中に撮れた現場の様子です。 
根雪が完全に消えた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の巣穴を自動センサーカメラで見張っています。 
枯草に覆われた地面に巣穴が幾つも開いているのですが、タヌキ、アナグマ、キツネが三つ巴で営巣地を乗っ取ったり同居したりして、複雑な状況でした。 
タヌキの登場シーンをまとめます。 


シーン1:4/18・午後23:22・気温12℃(@0:03〜) 
深夜に右から来たタヌキが巣口Mの匂いを嗅いでから、その奥へと慎重に潜り込みました。 
その後は巣外に出て来ませんでした。 


シーン2:4/22・午後13:59・くもり(@0:31〜) 
昼間の様子です。 


シーン3:4/25・午後22:15・くもり・気温11℃(@0:34〜) 
晩遅くに、3頭のタヌキが営巣地に来ていました。 
タヌキの家族が出巣Mした瞬間を撮り損ねた直後なのかもしれません。 
そのうちの1頭が早々に左の暗闇へと立ち去ります。 
2頭目もその後を追って枯野を左へ横切りました。 
最後の3頭目は巣口L、Mfの匂いを順に嗅いでから引き返し、巣穴Mbの中に入りました。 
採餌に出かけるパートナーを見送ってから、独りで留守番するようです。 
この個体はお腹が空いていないのかな? 

もしかすると、留守番したのは出産したばかりの♀で、乳飲み子の世話をしないといけないのかもしれない、と想像しました。
だとすれば、採餌から戻った♂やヘルパーが♀に給餌するはずです。


【考察】
この巣穴に一時期住み着いていた疥癬キツネは姿を消し(死亡?)、アナグマもときどき通りかかるだけで巣穴に出入りするシーンは撮れていません。 
したがって、この営巣地は再びタヌキ一家のものになったようです。
しかし力づくで奪い取ったというようなシーンは記録されていません。
タヌキの個体識別ができていませんが、♀♂ペアと前年に産まれた子供(ヘルパー?)の3頭で暮らしているようです。
私としては何が観察できても嬉しいのですが、疥癬症の原因となるヒゼンダニが蔓延してタヌキにも感染するのではないかと心配していたので、疥癬キツネが居なくなってくれてホッとしました。

 つづく→

2025/04/02

花が咲いたボケの灌木で営巣適地を探して飛ぶフタモンアシナガバチ創設女王

 

2024年4月中旬・午後14:20頃・晴れ 

山麓の道端に咲いたボケ(木瓜)の赤い花にフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が訪花していました。 
この時期はワーカー♀ではなく、越冬明けの創設女王です。 
ミツバチと一緒に吸蜜していたようなので慌ててカメラを向けたら、警戒して逃げられてしまいました。 


花から飛び立った後も、フタモンアシナガバチの創設女王はボケの枝の茂みを丹念に調べるようにゆっくり飛び回っています。 
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:11〜) 
アシナガバチの獲物となるイモムシ類はまだボケの木に居ないはずなので、探餌飛翔というよりも、営巣に適した場所を探索しているのでしょう。 
実は別種のアシナガバチの創設女王も、ボケの枝に巣を作り始めようかと物色しているところでした。(映像公開予定)

死んだアナグマの営巣地で巣材を選り好みする春のハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年4月中旬・午前8:30頃・晴れ・気温15℃ 

死んだニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がまた現れました。 
二次林の林床を歩き回り、巣材を集めているようです。 
細い落枝を拾い上げても気に入らずに、すぐ捨てています。 

以前タヌキが巣口Rに積み上げたバリケードからハシブトガラスが棒を引っこ抜いて物色していますが、やはり気に入った小枝が見つからないようです。 

拾った小枝や細い蔓を足で押さえつけて細かく千切り始めました。 
巣材の長さを調節しているのか、それとも強度を調べているのでしょうか? 
しかし結局、何も持たずに飛び去りました。 

ハシブトガラスがときどき2つの巣穴R、Lの奥をしげしげと覗き込んでいるのは、きっと死骸を探しているのでしょう。 
巣口の横に自生するマルバゴマギの細い灌木に若葉が芽吹き始めました。 
その止まり木にカラスが乗って、巣口を見下ろすこともありました。 
もしも死骸を見つけたら、腐肉を食べたり、毛を毟り取って産座用の巣材として有効活用するはずです。 

ハシブトガラスの巣材集めを1.5倍に拡大した上でリプレイ(@4:30〜)。 


【考察】 
ハシブトガラスが持ち去る巣材をかなり吟味していたということは、巣作りも仕上げの段階だったようです。
これほど長居したのに、この日を最後にカラスがセット(営巣地)にまったく来なくなりました。
ハシブトガラスの巣が完成して、巣材を集める必要がなくなったのかもしれません。 
それとも、死骸の生物分解が進んで死臭がしなくなったのかな? 
(巣穴Lの奥に「いざりタヌキ」の死骸があるのではないかと私は疑っています。)



つづく→

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