前回の記事:▶ 山中の水溜りで水を飲むフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】
2024年6月中旬〜下旬
シーン0:6/17・午後12:25・晴れ(@0:00〜)
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
山林に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出した水溜りを野生動物や野鳥が水場として利用するので、自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。
フクロウ(Strix uralensis)の登場シーンを以下にまとめました。
シーン1:6/19・午後20:31(@0:04〜)
晩に水溜りの対岸に来ていたフクロウが、キョロキョロと首を回して周囲を警戒しています。
ようやく警戒を解くと、左にピョンと跳んでから入水しました。
シーン2:6/19・午後20:33(@0:42〜)
左手前にそびえ立つホオノキ高木の幹の陰にフクロウは隠れてしまいました。
水浴びするのではなく、どうやら嘴を何度も水面に付けて、泥水を飲んでいるようです。
やがて、音もなく羽ばたくと、右上へ飛び立ちました。(@1:29〜)
シーン3:6/20・午後19:57(@1:36〜)
翌日の晩にもフクロウが水溜りで足浴したまま、周囲を油断なく警戒しています。
少し歩いて水溜まりの中を移動しました。
シーン4:6/20・午後20:45(@2:07〜)
対岸に降り立ったフクロウがカメラ目線で写っていました。
キョロキョロと辺りを見回しています。
左手前に少し飛んで、中洲へ移動しました。
眼光鋭く水溜まりを凝視しているのは、水中のオタマジャクシや水生昆虫を狙っているのでしょうか?
水面に浮かぶ落ち葉が風に吹かれて動いています。
シーン5:6/20・午後20:47(@2:31〜)
次に監視カメラが起動したときには、フクロウは左端の死角で水浴?していました。
何をしているのか不明ですが、尾羽根が上下に動いていることから、洗顔や飲水かもしれません。
シーン6:6/20・午後22:13(@2:49〜)
いつの間にかフクロウは中洲に来ていました。
もしかすると、左の死角で水浴した直後なのかもしれません。
顔を左右に素早く振って水気を切ってから(身震い)、右上に飛び去りました。
シーン7:6/21・午前3:52(@3:05〜)
日付が変わった未明に、フクロウが左端の中洲に来ていたました。
対岸へピョンと跳んで移動すると、軽く身震いしてから振り返ってカメラを凝視。
やがて右奥へ飛び去りました。
シーン8:6/21・午後22:37(@3:27〜)
同じ日の晩に、フクロウが中洲の水際に来ていました。
そのまま手前に歩いて水に脚を浸しました。
周囲を警戒してから、左上へ飛び去りました。
シーン9:6/22・午前4:09(@4:04〜)日の出時刻は午前4:14。
日の出直前の薄明に大きな鳥?が左から右に素早く飛んで横切りました。
右から飛来して中洲に着陸したのはフクロウでした。
これまでフクロウが水場から飛び去るシーンばかりでしたが、水場に飛来した瞬間を撮れたのは珍しいです。
薄明の時間帯に来たのも初めてです。
日長が最も長いこの時期には、夜行性のフクロウにとっては活動可能な時間が最短になります。
(2024年の夏至は6/21。)
周囲を見回し、足元の泥濘を嘴でつついています。
手前に歩いて水溜まりに入水したところで、90秒間の録画が打ち切られてしまいました。
常連のフクロウと比べると、今回の個体は体格が心なしか小さい気がします。
性的二型による体格差なのか、それとも別種のフクロウなのかな?
いつも見慣れた赤外線の暗視映像(モノクロ)とは、とにかく印象が違います。
つづく→