2025/11/22

イヌトウバナの花蜜を吸うスジグロシロチョウ夏型♂

 

2024年8月下旬・午後12:00頃・晴れ 

里山(低山)の林道で、車のわだちに挟まれた中央草帯に白い小さな花が咲いていて、パッチ状の小群落が形成されていました。
そこにスジグロシロチョウPieris melete)の夏型♂が訪花していました。 
いつものように翅をしっかり閉じたまま、小さな唇形花に口吻を差し込んで吸蜜しています。 
少し飛んで別な株の花序に移動しました。 




やがて満ち足りた蝶は、近くのチヂミザサの葉に留まりました。 
翅を閉じ、ゼンマイ状に丸めた口吻をかすかに伸縮させています。 
小休止の後、スジグロシロチョウ♂はどこかに飛び去りました。 

さて、この地味な花の植物は何と言う名前なのでしょうか? 
細い茎に指先で触れると断面が四角形で、おそらくシソ科だろうと予想がつきます。 
葉をちぎっても、ミントの匂いはしませんでした。 
写真に撮ってGoogleレンズで画像認識してもらうと、イヌトウバナと判明しました。 
近縁種のヤマトウバナは分布が本州中部以西とのことで、除外できます。








2025/11/21

カモシカの溜め糞場を素通りするハクビシン:その3【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月下旬・午前2:05頃 

草木も眠る丑三つ時に、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が奥から手前に向かって山林の林床をうろついています。 
ニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr2を横切っても、まったく興味がないようです。 
ミズナラの幹に固定した岩塩プレートには気づかずに通り過ぎました。 


つづく→

ノスリのハンギング飛翔ほか(野鳥)

 

2024年7月下旬・午後12:15頃・くもり 

郊外で田畑の上空を2羽の猛禽が飛び回っていました。 
逆光でほとんどシルエットしか見えなかったのですが、なんとか翼の下面の模様からノスリButeo japonicus)と判明しました。 

1羽が木の葉落としのような飛び方で急降下(波状飛行)をしています。 
このとき鳴き声を発してはいませんでした。
これは強風に煽られて遊んでいるのか、それとも求愛や威嚇、縄張り争いのためのディスプレイ飛翔なのでしょうか? 


Perplexity AIに相談すると、
7月下旬はノスリの繁殖期(抱卵や育雛)はすでに終了しているため、典型的な求愛ディスプレイ飛翔(繁殖目的)はこの時期には通常見られません。

背景が雲しかない空だと、動き回る被写体を撮り続けようとしても、カメラのAFがすぐに見失ってしまいます。 
手前の木々やスギ防風林が邪魔で、思うように撮影できません。 
私は車道に沿って移動するしかできないのですが、少し進むと、さっきと同一個体と思しきノスリが今度は強風を受けて空中で一点に静止していました。 
翼を広げたままで羽ばたきません。 
上空から農地を見下ろしてハタネズミなどの獲物を眼光鋭く探しているのでしょう。
ノスリのこのような停飛は、ホバリングではなくハンギングと呼ぶのだそうです。
採餌のために、羽ばたかずに空中の1点に留まるハンギングを繰り返すのはノスリの特徴 (『フィールドガイド日本の猛禽類vol.04ノスリ』p11〜12より引用)
途中からもう1羽が合流し、2羽で一緒に飛んでいます。 
今回もズームインすると、AFが被写体を見失ってしまいました。 

この2羽は♀♂つがいなのか、それとも巣立った幼鳥が飛ぶ練習をしているのでしょうか?
スギ防風林のどこかにノスリの巣があるのではないかと、推測しているのですが、ここ何年も確かめられていません。



つづく→

ランダムに記事を読む