2023/12/12

夕方に晩春の林内をうろつくニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年5月上旬 
ニホンアナグマ♀(Meles anakuma) の営巣地で夕方に撮れた監視映像をまとめました。


シーン0:5/1・午後14:25・(@0:00〜) 
明るい時間帯に偶々撮れた現場の様子です。 


シーン1:5/1・午後18:17・(@0:03〜) 
日没前の夕方に♀が巣穴の外に出てきました。 
ちなみに、日の入り時刻は18:32。 
かなり薄暗くて画質が粗いですが、珍しくフルカラーで録画されていました。 
アナグマ♀が広場で痒い体をボリボリ掻いて身震いしてから、右手前の巣穴Rに入りました。 
実は巣口Rもよく見ると更に2つに別れているようです。 


シーン2:5/1・午後18:24・(@0:28〜) 
珍しくアナグマが左奥の巣穴Lに入る様子が記録されていました。 
地中で巣穴Rと繋がっているのか、独立した巣穴なのか、確かめていません。
しばらくすると、同じ巣穴Lから外に出て左に立ち去りました。 


シーン3:5/2・午後18:43・(@1:09〜)日の入り時刻は午後18:33。 
翌日も夕方に♀が登場。 
出巣Rした♀が身震いすると、前脚で軽く広場の地面を掻きました。 
獣道をノソノソと手前に歩いてきます。 
私が置いておいた藁の束はアナグマ♀が既に全て巣穴に搬入してしまい、もう残っていません。 


藁が敷いてあった地点に未練がましく座り込みました。 
やがて立ち上がると、手前にゆっくり歩き出し、死角に消えました。 


シーン4:5/2・午後18:44・(@2:20〜) 
別アングルの映像をご覧ください。 
右手前に生えた灌木の枝葉の陰に隠れてしまっていますが、獣道に座りこんで休んでいます。 
赤外線を照射するトレイルカメラ(新機種)の存在を嫌がり、死角に隠れようとしているのかな? 
やがて立ち上がると、地面の匂いを嗅ぎながらゆっくり右へ歩き去りました。 


シーン5:5/3・午後17:44・(@2:41〜)日の入り時刻は18:34。 
夕方に♀が巣口Rに座って体を左後脚で掻いていました。 
巣口Rを乗り越え、巣口Lとの中間エリアに座りました。 
近くの農地でトラクターが農作業する騒音♪や地響きのような振動が届いても、当地のアナグマはすっかり慣れていて全く気にしない様子です。 



立ち上がって身震いすると、左に立ち去りました。 


シーン6:5/6・午後18:05・(@3:14〜)日の入り時刻は午後18:37。 
3日後の夕方、雨がしとしと降っています。 
♀が巣口Rの周囲を回り込んで広場と巣口Lを経由してから、足早に左へ立ち去りました。 
早くも採餌に出かけたようです。 
いつも外出からの帰巣シーンが撮れてないのが謎です。 
トレイルカメラが撮り損ねているのか、それともどこかに別の巣穴があるのでしょうか? 


シーン7:5/7・午後18:24・(@3:37〜)日の入り時刻は午後18:38。 
雨が降る薄暗い夕方にアナグマが二次林の奥へジグザグに遠ざかる後ろ姿が撮れていました。 


シーン8:5/10・午後18:14・(@3:58〜)日の入り時刻は午後18:40。 
夕暮れに♀が巣口Lを経由して左へ歩き去りました。 


シーン9:5/10・午後18:18・(@4:08〜) 
カメラの起動が間に合わず、出巣Rの瞬間を撮り損ねたようです。 
(別個体の?)♀が同じコースを辿って左へ。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



山麓の草むらで縄張り宣言の母衣打ちをするキジ♂(野鳥)

 

2023年5月上旬・午後12:20頃・晴れ 

山麓の農村部の草むら(休耕地?)でキジ♂(Phasianus versicolor)が居ました。 
緑の草むらの中に派手な赤い頭部が一際目立ちます。 
横を向いていたキジ♂の落ち着きが無くなり、辺りをキョロキョロ見回すようになりました。 
やや後ろ向きになると、ケンケーン♪とけたたましく鳴きながら激しく羽ばたいて母衣ほろ打ち♪を披露しました(@0:55〜)。 
繁殖期に♂が縄張り宣言する鳴き声ですが、近所の別個体♂が鳴き返す応答は聞こえませんでした。 

母衣打ちの様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると(@1:22〜)、2回絶叫しながら4+9回羽ばたいていました。 

キジ♂の近くをウスバシロチョウが飛び回っています。 
手前に生えた草でキジ♂の頭部が少し隠れていたので、鳴き終えたキジ♂が後ろを向いている隙に、私は少し横にずれて撮影アングルを確保しました。 
ところが振り返ったキジ♂が私に気づいて正面から睨みつけると、警戒して土手の向こう側のへ降りて姿が見えなくなりました。 
私が欲を出さなければ、次の母衣打ちをハイスピード動画で録画できたのに、残念です。

ヒラドツツジの花で採餌するコマルハナバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年5月上旬・午後12:25頃・晴れ 

山麓の集落で民家の庭に植栽された躑躅に薄いピンクの花が満開に咲いていました。 
私は庭木に疎いのですが、調べてみるとヒラドツツジ(淡ピンクの花が咲く品種)ですかね? 
名前が長崎の平戸に由来するように、栽培適地は関東以西らしいです。
寒冷地(雪国)の山形県でも冬に「雪囲い」すれば栽培可能になったのでしょうか? 

コマルハナバチBombus ardens)のワーカー♀が複数で忙しなく訪花していました。 
近づいて接写すると、風切り音に混じって蜂の羽音♪がかすかに聞こえます。 
口吻を伸ばして吸蜜する蜂の後脚を見ると、白い花粉団子を花粉籠に付けて運んでいます。 
体毛には白い花粉が付着しています。 
橙色の花粉団子を満載した個体は、何か別の蜜源植物から花粉を集めてきた後と思われます。 

ヒラドツツジの5枚組の花弁のうち、上側に位置する1枚の花弁だけ内側の根元に赤い斑点が散りばめられているのは、送粉者に蜜腺の在処を知らせる蜜標なのでしょう。 
紫外線カメラで撮ると、どう見えるのかな?

晴れているものの春風が吹き荒れる虫撮りには最悪の条件で、じっくりズームインすることが出来ません。 
早々に諦めて、240-fpsのハイスピード動画での撮影に切り替えました。(@1:04〜) 
強風をものともせず採餌に勤しむコマルハナバチ♀をスーパースローで観察するのも面白いです。
訪花中に強風で激しく揺さぶられても、蜂は必死にしがみついています。(@3:46〜) 
激しい風揺れの中、伸ばした口吻の先端で蜜腺を探っています。(@3:18〜) 
ヒラドツツジの花から飛び立ったコマルハナバチ♀が次の花に移ろうとしても、風で激しく揺れる花に着陸失敗するNGシーンが撮れていました。(@2:12〜) 
着地しようとして、雄しべや雌しべの束を掴み損ねています。

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