2023/08/24

ヤブガラシに訪花中のコクロアナバチ?が小競り合い

 

2022年7月上旬・午後13:10頃・晴れ 

民家の裏庭に蔓延るヤブガラシのマント群落で黒い狩蜂が訪花していました。 
1匹目の個体aが吸蜜している間に、別個体bが左から飛来しました。 
先客aにちょっかいをかけたものの、激しく攻撃したり蜜源植物から追い払う行動は見られませんでした。 
bも近くの花序に着陸。
aが先に飛び立つと、追いかけるようにbも飛び去りました。 
思わせぶりな小競り合いを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:13〜) 
クロアナバチの仲間ですかね?(コクロアナバチかな?) 
以前は狩蜂の観察がマイブームだったのですが、細かい識別点などをすっかり忘れてしまいました。 

顔が白い蜂は雄蜂♂というのが多くの種類で当てはまる経験則です。
しかしクロアナバチの仲間では♀も♂も顔が白く、その方法では性別を見分けられません。 (しかも映像を見直すと、顔がそれほど真っ白ではありません。) 
この映像に登場する蜂の性別を外見で見分けられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。 
行動からなんとなく2匹とも雄蜂♂ではないか?と思うのですが、どうでしょう? 
探雌飛翔してきた♂bが訪花中の♂aに誤認求愛しかけた、という解釈です。 
もし2匹とも♀なら、蜜源植物をめぐる縄張り争いになります。 
喧嘩するぐらいなら、ちょっと離れたところにいくらでも花が咲いているのに…と素人目には思ってしまいます。 
もし2匹が♀♂なら、♂はすかさず♀に交尾を挑んだはずですが、見失ってしまいました。 

身近なフィールドで狩蜂の数がめっきり減ったせいで、じっくり観察できなくなってしまいました。 

2023/08/23

厳冬期のスギ林道で新雪をかきわけて歩くニホンカモシカが立ち止まってカメラ目線【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年1月下旬・午前2:45・気温-8℃(最低気温を更新) 

極寒の深夜に里山のスギ林道をニホンカモシカCapricornis crispus)が降り積もった新雪をかき分けながら右からやって来ました。 
その体温に反応してトレイルカメラが起動すると、カモシカは驚いて立ち止まり、片足を持ち上げたままカメラを不思議そうに見つめています。 
林道上の積雪が増すとカメラの位置が相対的に下がり、往来する野生動物の目線に近くなる結果、どうしても気づかれやすくなってしまいます。 
雪山に設置する場合、積雪期はカメラの固定位置を少しずつ上にずらした方が良さそうです。 
前年(2022年の冬)にはトレイルカメラが雪に完全に埋もれてしまいました。 
赤外線を照明とする暗視カメラは野生動物に気づかれずに隠し撮りできるとの触れ込みですけど、どうやらカメラが発するかすかな物音(電子ノイズ?)や赤く光る赤外線LEDでバレてしまうようです。 

警戒を解くと、カモシカはそのまま左に歩き去りました。 
今回は眼下腺を立木に擦り付けるマーキングをしませんでした。
カモシカの蹄はサラサラの新雪にそれほど深く潜っておらず、ラッセルに苦労している様子はありませんでした。 

野生動物にとって餌が乏しいはずのスギ林に真冬でもどうして様々な野生動物が頻繁に往来するのか、考えてみると不思議です。 
餌場とねぐらを結ぶ通り道として、スギ林道は積雪期でも歩きやすいのでしょう。 
激しい風雪を凌げるシェルターとしてスギ林を使っているのかもしれません。 

豪雪地帯の雪山でも鬱蒼と育ったスギ林の林床は微気象が安定しています(強風が遮られて吹き込まない:防風林)。 
積雪のほとんどは常緑の枝葉で一旦受け止められるために、林床の積雪量はあまり多くないのです。 
これを専門用語で森の樹冠遮断作用と呼ぶそうです。
雨についてよく調べられているのですが、降ってきた雨が樹冠の葉に当たって跳ね返ると、一部はそのまま(霧となって)蒸発するために、林床に届く降雨量がオープンフィールドよりも少なくなるのです。
葉の茂った木の下で雨宿りする理由がこれです。
雪の場合は、樹冠の枝葉に積もった雪は林床に落ちる(落雪)前にその一部が昇華蒸発するのだそうです。

スギ樹上からときどき一気に落雪した後は雪面がガリガリに固く凍り、歩いても足があまり深く潜りません。(雪原を闇雲にラッセルするよりも体力の消耗が遥かに少ない) 
山スキーやスノーシューを履いて雪山を実際に歩いてみれば、このことが実感できます。
もしも厳冬期の低山で迷って遭難した場合、とりあえずスギ植林地を目指すのも有効なサバイバルかもしれません。

雪崩が発生しても、巻き込まれる心配は(ほとんど)ありません。 
雪崩の多発地帯に杉を植林することはないからです。
仮に強引に植林したとしても、杉の苗が大きく育つまでに雪崩でなぎ倒されてしまうでしょう。
雪山サバイバルの定石に従って、深雪が積もった地点で雪洞を掘るとしたら、逆にスギ林から離れないといけません。 



雪国の川で寒中水浴するヒヨドリの群れ【冬の野鳥:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年1月下旬・午前11:40頃・くもり 

スノーシューを履いて川沿いの雪原を散策していると、対岸でヒヨドリHypsipetes amaurotis)の群れがやかましく鳴き交わしています。 
雪をかぶった岸辺の落葉灌木に集まり、私を警戒しながらも徐々に下へ下へ降りていきます。 
きっとこれから川面で水浴びを始めるだろうと予感があったので、動画を撮り続けます。 
近くで除雪作業しているブルドーザーが後退(バック)する度に発する警報ブザーがピーピー♪うるさくて興醒めです…。
 
1羽の個体が細い止まり木から川の中へポトリと脱糞しました(@0:35〜)。 
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
普段見慣れた尿酸混じりの白っぽい液状便ではなく、黒っぽい固形の糞でした。 

やがて私の予想通り、ヒヨドリたちは冷たい川で寒中水浴を始めました。 
川岸の浅瀬に飛び込んで素早く行水すると、すぐに止まり木へ戻り、水気を切ります。 
ヒヨドリに特有の一連の短い水浴行動を何度も繰り返します。 
冬は水温が冷たいから1回の水浴時間が短い訳ではなくて、どの季節でもヒヨドリはこうなのです。 


関連記事(1、2、5、9年前の撮影)▶  


冬の川で激しく水飛沫を立てるヒヨドリの水浴シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:03〜2:42) 
しかし残念ながら水浴は下火となり、ヒヨドリの群れは次々に飛び去ってしまいました。 
もっと早くからハイスピード動画モードに切り替えるべきでしたね。 
水浴の合間に止まり木から脱糞する様子もスーパースローで撮れていました。(@2:25〜) 
脱糞の際に尾羽根を持ち上げてなかったものの、この個体も黒っぽい固形糞を排泄し、川面から水飛沫が上がりました。

雪解け水が流れる川の水温を測りたくても、この日は温度計を持ってきていませんでした。
対岸の河畔林に設置されたトレイルカメラがほぼ同時間帯に記録した気温は5℃でした。  

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