2023/02/13

タラノキの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♀

 

2022年9月上旬・午後15:35頃・晴れ 

タラの芽を収穫する山菜として里山の一角に植栽されたタラノキウラギンヒョウモン♀(Fabriciana adippe)が訪花していました。 
半開きの翅を開閉しながら吸蜜しています。 

羽化後の日齢がだいぶ経過しているのか、鱗粉の色が全体的に薄く、翅の縁が破損した個体です。 
まるでミドリヒョウモン♀のような渋い色合いの翅になっていました。 
日光で翅の裏面の斑紋が透けてしまい、同定に少し苦労しました。 

この日、タラノキの花に集まっていたミドリヒョウモンは♂ばかりで、一方ウラギンヒョウモンはこの♀個体だけでした。 

関連記事(同所同日に撮影)▶ タラノキの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂の群れ

2023/02/12

杉林道を歩くニホンカモシカの記録:2022年9月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月上旬〜中旬

山のスギ林道を通りかかるニホンカモシカCapricornis crispus)が監視カメラに写った記録です。 
同じ日に何度もカモシカが登場することもあれば、空白期間が数日続くこともあり、規則性は認められません。
個体識別ができていないので、何頭のカモシカが行き交っているのか不明です。
カモシカは夜行性でもあり、昼行性でもあります(昼も夜も活動する)。


シーン1:9/3・午前1:12・気温20℃ 
どこから現れたのか、いきなり画面の右上に佇んでいました。 
林道脇の斜面(法面)を画面の手前から駆け下りて林道に出てきたのではないかと想像しています。
立ち止まって振り返り、カメラの方をちらっと見て警戒しています。 
地面に敷き詰められたスギの落ち葉の匂いを嗅ぎながら林道を左へ歩き始め、溜め糞場sの匂いを嗅ぎました。 
明らかに角が細く、若い個体のようです。 
トレイルカメラを固定したスギの根元で下草の匂いを頻りに嗅いでいます。 
林道脇のの法面をよじ登り始めたところで、録画が切れてしまいました。 


シーン2:9/3・午後17:46・気温21℃ (@1:00〜) 
16時間半後、カモシカがちらっと写りました。 
カメラに映らないように、林道の左端を歩いて右から左に通り過ぎたのか、それとも法面を登ったのか、不明です。 


シーン3:9/5・午前11:21・気温25℃ (@1:05〜) 
2日後の明るい昼間に、カモシカが林道を歩いて左から登場しました。 
顔を拝みたくても、頭を下げて歩くので見えません。 
カメラを設置したスギの根元の匂いを嗅ぎ、林道を右へ立ち去りました。 


シーン4:9/9・午前0:58・気温19℃ (@1:19〜) 
4日後の深夜、今度は右からやって来ました。 
林道の左端を歩くとカメラの死角になって姿が映りません。 
意図的にカメラを避けているのでしょうか? 
もう1台トレイルカメラを増設して逆方向からも狙うようにすれば、記録漏れが減るはずです。

シーン5:9/9・午後20:04・気温21℃ (@1:26〜) 
19時間後、今回は林道を左から登場。 
対面のスギ大木を回り込むと、右隣りに自生するコシアブラの灌木に顔を擦りつけているようです。 
画角外のため、残念ながら眼下腺マーキングしてる顔が写っていません。 
その後は林道の左端を歩いて右へ立ち去りました。 

林道上に残されたタヌキの溜め糞を監視するようにカメラの設置角度を決めると、奥のコシアブラが画角に収まらなくなってしまうので、どちらを取るか悩ましいところです。 
トレイルカメラをもっと高い位置に設置すれば両立できるかな? 


シーン6:9/9・午後23:35・気温21℃ (@1:50〜) 
3.5時間後の夜中に、右から登場。 
カメラになるべく映らないように林道の左端を歩いて通り過ぎます。 


シーン7:9/11・午後15:10・気温23℃ (@1:57〜) 
2日後の明るい午後に右から登場。 
今回も監視カメラを避けるように、林道の左端を歩きました。 




巣穴から土塊の搬出に失敗したモンスズメバチ♀【NGシーン】

 



2022年6月中旬・午前11:05頃・晴れ 

河川敷の地中に掘った巣穴から土塊を咥えて出てくるモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀を動画に撮っていると、ちょっとしたハプニングが起こりました。

巣口の横から蜂が飛び立とうとしたものの、近くに生えたイネ科の草に衝突し、落下してしまいました。 
土塊を咥え直して再び地面から離陸を試みても、再び草の葉にぶつかりました。 
そそっかしいワーカー♀の搬出シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:23〜)、2度目に衝突した拍子に咥えていた土塊を落としていました。 
モンスズメバチ♀はそのまま飛び去り、すぐに空荷で巣穴に戻ってきました。 
(個体識別していないので、別個体が帰巣した可能性もあります。) 

スズメバチやアシナガバチの仲間では、営巣地の周辺に生えた邪魔な草を刈り取ることが知られていますが、私は未だ実際に観察したことはありません。 
巣口の周辺で離着陸の障害となる草をきれいに刈ってしまうと今度は、最大の天敵であるヒトに巣が見つかりやすくなり、駆除されてしまうリスクが高まりそうです。
初期巣の段階では敵から見つかりにくいように雑草をそのままにしておき、ワーカーの個体数が増えてコロニーの防衛力が上がれば 草刈りをするようになるのでしょうか?


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