2021/12/31

ニラの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年9月上旬・午前10:20頃・くもり 

街なかの道端に咲いたニラの群落でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
北上して来たツマグロヒョウモンを見たのはこの日が今季初です。 
翅が無傷のきれいな個体でした。  
強い風に煽られながらも翅を閉じて吸蜜しています。 
ときどき翅を開閉しています。 
隣の花序に歩いて移動しました。 

満ち足りたツマグロヒョウモン♀はニラの花から飛び降りて、側溝のコンクリート蓋の上に着陸しました。 
翅を全開にしたのですが、曇り空なので日光浴とは言えないかもしれません(ただの休息?)。 
そっと回り込んで真横から見てもツマグロヒョウモン♀は口吻を伸ばしておらず、コンクリートの表面を舐めていませんでした。 

私が近寄って真上から見下ろしてもなかなか逃げようとしませんでした。 
 飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:43〜) 
全開の翅を一度閉じて(立てて)から勢い良く振り下ろして飛び立つことになり、危険が迫った非常時にはタイムロスになるでしょう。

2021/12/30

夜の水場で喉を潤し水浴するツキノワグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年10月上旬・午後20:20頃 

山中の小さな水場にトレイルカメラ(無人センサーカメラ)を仕掛けたら、衝撃映像が撮れていました! 
夜に真っ暗な里山の林道を歩いて来たツキノワグマUrsus thibetanus)が水場に登場したのです。 
カメラ目線の両目が爛々と白く光っています。 
実は池の岸辺にクリの実を数個置いてみたのですが、クマは全く気づいた素振りがありません。 
岸から池の水を飲み始めました。 
ピチャピチャ♪と舌で水面を舐める音が聞こえます。 

喉を潤したツキノワグマは右前脚から慎重に入水しました。 
池の中央まで進んでも浅くて半身浴の状態です。
赤外線の暗視映像はモノクロで分かりにくいのですが、全身の毛皮に点々と付いている異物は「ひっつき虫」(動物散布型の種子)ですかね? 
赤外線では白く光って見えます。 

この水場を「熊の湯」と名付けたくなりますけど、温泉(露天風呂)ではありません。 
山の湧き水が窪地に浅く溜まっただけです。 
冷たい水に体を浸したクマの満足げな息遣いがハァハァ♪と聞こえます。
ようやく胸元に白い三日月紋が見えました! 
今後の個体識別に使えそうです。 
クマは半身浴のままで、背中や頭に水を掛けたりしませんでした。 
私が見慣れている鳥の水浴とは全く違いました。 
秋の夜なのにクマが火照った体を水風呂で冷やしたかったのかな? 
ときどき鼻先だけ水面下に沈めました。 
恍惚の表情に見えますが、まさか水中で排泄してたりして…? 

クマが池の中で向きを変えた時に、歩脚の長いザトウムシの仲間がカメラの前を横切りました。(@2:41) 
しかしクマは暗闇でザトウムシが見えてないのか無反応でした。 
赤外線カメラの存在も全く気にしていません。(見えてない?)
約3分間も水浴を楽しんだツキノワグマは、元の岸に戻ると左前脚から上陸しました。 
身震いして水気を切ったり毛繕いなどはせずに、そのまま林道を立ち去りました。 
録画の尺にピッタリ収まってくれたのも奇跡です。 
こんな大迫力の映像が撮れただけでもトレイルカメラの元が取れた気になりました。


実は昨年(2020年12月上旬)、水場の近く(直線距離で650m離れた地点)の雑木林の斜面(標高470m地点)で熊棚らしきフィールドサインを見つけています。 
落葉性広葉樹(樹種不明;クヌギ?クリ?)の上部の枝が大きく折られていて、そこだけ枯れ葉が枝に残っていました。
当時は半信半疑だったのですが、この山域に野生のクマが生息している確証が遂に得られました。 

 
たとえ低山でも入山時には護身用の熊よけスプレーを携帯する必要があると痛感しました。 
前時代的な「熊よけ鈴」やラジオを過信して命を預けるのは危険です。 
熊よけスプレーがもっと普及すれば値段も下がるはずです。
山間部のコンビニや自動販売機で気軽に買えるようになったら良いのに、と思います。

スキバツリアブ♀が山道で産卵前の尾端接地行動【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年9月中旬・午後15:30頃・晴れ 

里山の登山道の乾いた地面にスキバツリアブ♀(Villa limbata)が腹端を擦りつけていました。 
産卵前に砂粒を体内に取り込んで、予め卵の表面を砂でまぶしておくのだそうです。 
この行動を見れたのは、これが3回目です。
関連記事(1、13月前の撮影)▶  
スキバツリアブ♀が砂利道で産卵前の尾端接地行動【HD動画&ハイスピード動画】 
スキバツリアブ♀:産卵前の尾端接地行動
少し飛んではあちこちで何度も尾端接地行動を繰り返すので、実はこれが産卵行動ではないか?と私は少し疑いを抱きました。 
今回の♀個体が腹端をグリグリと擦りつけていた地点は日向の乾いた地面でいかにも硬そうです。 
こんな場所に産卵するはずがないと納得しました。 
撮影直後に掘り返すと卵を採集できるかな? 
念のために、来季(春?)はこの場所に寄主となるコハナバチ類やヒメハナバチ類のコロニーがあるかどうか、確かめに行くつもりです。 (私は無いと予想しています。)

ツリアブ類はホバリング(停空飛翔)の名手ですが、着地している間は羽ばたきを止めていました。 
地面から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:22〜) 

スキバツリアブ♀の産卵行動を観察してみたいものですが、飛びながら空中で卵を撒き散らすだけだとしたら、ただの(高速)飛翔と区別がつかないのかもしれません。

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