2021/09/23

マサキの花を舐めるヒラタアブ♀

 

2021年7月上旬・午後12:10頃・晴れ 

民家の庭の端に植栽されたマサキの生垣に小さな黄色い花が咲きました。 
そこにヒラタアブの一種♀が訪花していました。 
花から花へ忙しなく飛んで移動すると、口吻を素早く伸縮させて吸蜜しています。 
吸蜜時には羽ばたきを止めていました。 

訪花中の背後から突然、狩蜂(おそらくオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum))が飛来しました。 
一瞬のニアミスを1/5倍速のスローモーションでリプレイしても狩蜂の性別は不明です。 
探餌飛翔中の♀だとすれば、獲物(蛾の幼虫)ではないと判断したようで、ヒラタアブ♀を攻撃せずに飛び去りました。 
花蜜目当てで来ただけかもしれませんが、訪花シーンを見れず残念でした。 

他にもマサキの花の周囲を小さなハナアブ同士で激しい空中戦を繰り広げていたのですが、あまりにも動きが早過ぎて動画に撮れませんでした。(縄張り争い? 探雌飛翔?) 

※ カメラのレンズが埃で汚れていて見苦しいですね…。

 
関連記事(4ヶ月前の撮影)▶ マサキの落果を採食するヒヨドリ(冬の野鳥)

2021/09/22

死んだアメリカザリガニに群がり解体運搬するクロクサアリ♀【10倍速映像】

 

2021年7月上旬・午後15:35〜16:08頃・くもり 

大雨の後で氾濫した湿地帯の水が引くと、アメリカザリガニProcambarus clarkii)の死骸が多数散乱していました。 
その中で、クロクサアリLasius fuji)のワーカー♀が群がっていた2匹の死骸a,bに注目し、三脚を立てて微速度撮影してみました。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。
関連記事(6年前の撮影)▶ アメリカザリガニの死骸に群がるクロヤマアリ♀【微速度撮影】
シーン1:(@0:00〜) 
アメリカザリガニの死骸aは腹を向けて地面(遊歩道)に転がっていました。 
クロクサアリ♀は死んだザリガニの外骨格の隙間から潜り込み、体内の柔らかい組織を細かい肉片に解体してせっせと巣に運んでいます。
シーン2:(@1:20〜) 
少し離れた地点で、アメリカザリガニの死骸bは側面を向けて地面(遊歩道)に転がっていました。 
クロクサアリ♀は泥だらけの地面をなるべく歩きたくないようです。 
画面左で斜めに通る枯れ草の茎を餌の運搬通路(高速道路)として使っています。 

日光浴中の体温上昇を抑えるため喉を震わせる夏のカワウ(野鳥)

 

川岸から倒れたニセアカシアの大木が水鳥たちの格好の止まり木になっています。 
定点観察に通うと、暑い夏にカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が白い喉をプルプル震わせています。 
これは唾液の気化熱で体を冷やすための行動(体温調節)で、既に動画撮影済みです。 
川で潜水漁をした後のカワウは日光浴して濡れた羽根を乾かす必要があります。
カワウの羽根は他の水鳥に比べて油分が少なく、撥水性が低いので、乾くまでに時間がかかります。
しかしカワウは黒い鳥なので、体温が上がり過ぎないようにしているのです。(熱中症の予防)
この行動を見る度に、私はいつもスズメバチの扇風行動を連想します。
関連記事(1年前の撮影)▶  
喉を震わせて体温を冷やす炎天下のカワウ(野鳥) 
喉をブルブル震わせて体温を冷やす真夏のカワウ(野鳥)
これまで測り忘れていた気温のデータと共に、2回分の映像を今回はまとめました。 
ただし、対岸の撮影地点での気温です。 
カワウが居る倒木上は川面からの照り返しもあり、体感ではもっと暑いのかもしれません。 
未だ観察回数が少ないものの、目安として気温が30℃を超えるとカワウは喉を震わせ始めるようです。
この気温閾値もスズメバチの扇風行動と同じで、興味深く思いました。

シーン1: 2021年7月上旬・午後15:30頃・晴れ・気温30℃ 

いつもの倒木にカワウが1羽だけ止まっていました。 
胸の羽毛に白い斑が混じっているので、換羽中の若鳥のようです。 
キョロキョロと辺りを見回しながら、白く弛んだ喉をプルプルと震わせています。 

シーン2: 2021年7月中旬・17:20頃・晴れ・気温35℃ 

倒木上で2羽のカワウが夕日を浴びていました。 
右に居る成鳥が喉をブルブル震わせて、体温を冷やそうとしています。 
その一方で、倒木の左端に止まった若鳥は念入りに羽繕いを続けています。

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