2021/07/20

リンゴ園の防鳥ネット内に閉じ込められたモンシロチョウ

 

2021年5月上旬・午後14:40頃・くもり 

リンゴ園で果樹を取り囲むフレームに防鳥ネットを掛ける作業が着々と進行中です。 
花の受粉が済んだら、育つ果実を野鳥の食害から守る必要があるのです。 
ネットを付けたままにしておくと雪国では冬の間に積もる大雪で破損してしまうので、秋の収穫が済んだら取り外すのです。 

巨大な網室と化したリンゴ園の中に一頭のモンシロチョウPieris rapae)が囚われの身になって飛び回っていました。 
いくら私が虫好きとは言っても、このモンシロチョウに同情してリンゴ農家のネットを非難したり告発したりするような意図は全くありません。 
超然とした中立的な立場で(えこひいきせずに)生き物の暮らしを何でも面白がって記録するのが私の努めです。 
下草にタンポポなど野草の花が咲いているので、リンゴの花が散った後もモンシロチョウは花蜜を吸ってしばらくは生きながらえることができるでしょう。 

一方で花の授粉を助けるハナバチ類はネットを自由に通り抜けられるように、目が粗い防鳥ネットを使用しています。

ニホンアマガエルの轢死体を咥えて巣に運ぶハシボソガラス♂(野鳥)

 

2021年5月中旬・午前5:50頃・くもり 

静かな早朝に郊外の住宅地の路上をハシボソガラス♂(Corvus corone)がトコトコ歩いて横断していました。 
嘴に何か細長い餌を咥えています。 
干からびたミミズのように見えたのですが、定かではありません。(あるいは植物質の巣材?)
このときカラスの喉袋は空っぽでした。 

ハシボソガラス♂は路肩の白線付近で潰れたカエルの死体を見つけて捕食し始めました。 
初めから咥えていた物を一旦路上に落としてから、足で獲物を押さえつけ、嘴で屍肉を引きちぎります。 
このとき緑色が見えたので、おそらくニホンアマガエルHyla japonica)が車に轢かれた死骸のようです。 

関連記事(2、7、9年前の撮影)▶ 
ハシボソガラスが蛙の死骸を拾い食い【野鳥】 
トノサマガエルの死骸を食すハシボソガラス(野鳥) 
ハシボソガラスが水田の畦道でカエルを捕食(野鳥)
しかしカラスはその場でアマガエルの肉片を食べるのではなく、初めから持っていた細長い餌と一緒に喉袋に詰め込みました。 
路上から飛び上がると、近くの電線に止まりました。 
餌を詰め込んだ喉袋はパンパンに膨らんでいます。 
周囲の安全を確かめ、帰巣のタイミングを見計らっているようです。 
尾羽をパッパッと開閉しているのは、軽い興奮の現れなのかな? 

この個体がなぜ♂だと分かったかというと…。 



 

2021/07/19

山腹から飛んで樹冠に止まる猛禽(野鳥)

 

2021年5月上旬・午後17:40頃・くもり 

夕方に私が里山のつづら折れを静かに下っていたら、2羽の猛禽が近くから次々に(別方向に)飛び去りました。 
♀♂番つがい)なのかな? 
1羽目は撮り損ねたものの、2羽目の飛翔シーンを動画に撮りました。 

羽ばたきと滑空を交互に繰り返して真っ直ぐに遠ざかり、遠くの山腹のスギ?の梢にフワリと着陸しました。 
上昇気流に乗って飛ぶ帆翔とは明らかに異なります。 
残念ながら翼の下面が全く見えず、猛禽の種類を同定できませんでした。 
なんとなくノスリButeo japonicus)ではないかと思うのですが、どうでしょう? 
それともトビですかね? 

私が近づくまで2羽の猛禽が山腹で何をしていたのか、気になります。 
その辺りに巣があるのなら、突き止めたいものです。

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