2020/11/05

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチの門衛♀が近寄るアリやハエを撃退

 

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#1 


2020年8月上旬・午後15:00頃・晴れ 

ヤエザクラ(八重桜)の根際から高さ2mぐらいまで縦に裂けたような樹洞が開いていて、モンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が出入りしていました。 
樹洞内の上部に巣があるようです。 
縦に長い樹洞入り口の上半分は、モンスズメバチによって巣の外皮で塞がれていました。 
営巣木は枯木ではなく、上を見上げると枝には葉が青々と茂っていました。 

1匹の門衛♀が巣口付近で警戒しています。 
その間、他のワーカー♀が採餌や巣材集めなど外役のため巣に出入りしています。 
その度に門衛♀はちょっと警戒姿勢になるものの、仲間の通行は許しています。  
幹の割れ目や小さな虫食い穴(虫孔)から黒いアリが出入りしています。 
樹上営巣性のアリのようですが、近づけないので私には種類が見分けられません。 
モンスズメバチの門衛♀は樹洞に近づくアリに気づくと露骨に警戒し、追い払いました。 
樹洞入り口を塞ぐ外皮は、アリ対策のために作られたのかもしれません。 (侵入経路を少しでも塞ぎたい) 
しかし外皮をよく見ると、小さな穴がいくつも開いていて(破損? 手抜き工事?)心許ないですね。 
外皮の下縁が濡れているのは、おそらく追加(増築)されたばかりの箇所なのでしょう。  
これから樹洞入り口を外皮で完全に塞いでしまうのか、注目です。
アリを追い払った門衛は、「やれやれ」とばかりに前脚で触角を拭い、身繕いを始めました。
外皮の左に小さなハエ(種名不詳)が着陸した途端に門衛♀が敏感に反応し、ダッシュしてハエを追い払いました。 



【追記】
この桜樹洞の樹種がずっとはっきりしなかったのですが、ソメイヨシノではなくヤエザクラと判明したので訂正しておきます。

出巣する外役ワーカー♀を門衛が誰何

2020/11/04

ヒメジョオンの花蜜を吸うナミアゲハ夏型♀

 

2020年8月上旬・午後13:00頃・晴れ 

川沿いの堤防路に沿って咲いたヒメジョオンの群落で夏型のナミアゲハ♀(Papilio xuthus)が訪花していました。  
吸蜜シーンをじっくり撮りたかったものの、近づけず逃げられました。 
普通種同士の組み合わせですが、意外にも初見です。

ハクセキレイ幼鳥に懐かれた(野鳥)

▼前回の記事 
ハクセキレイ幼鳥2羽にトンボなどを巣外給餌する親鳥♂(野鳥)

2020年7月下旬・午後14:20頃・小雨 

雨の堤防路に残されたハクセキレイMotacilla alba lugens)の幼鳥が飛び立つと、横のニセアカシア河畔林の上空を少し飛び回り、再び路上に舞い戻って来ました。  
あまり恐れを知らない幼鳥が人懐っこく私の方へ少しずつ駆け寄って来たので驚きました。 
餌付けでもしない限り、成鳥は決してそんなことはしません。 
これほど間近でハクセキレイ幼鳥の姿を見れたのは初めてです。 
羽根が茶色っぽくて嘴の根元の両端が黄色っぽいのがハクセキレイ幼鳥の特徴です。  
まさか孵化直後の刷り込み(インプリンティング)が不完全で、私に対しても餌乞いするのか?…と期待してしまいました。
もちろんそんなはずはなくて、ただ幼鳥は好奇心が強いのでしょう。

すると慌てて戻ってきた親鳥が右手の住宅の軒下に着陸し、警戒声?を発して幼鳥を制しました。 
チュチュン♪ チュチュチュチュン♪ 
「危険だから、それ以上ヒトに近づくな!」とでも言っているのでしょう。 
私は親鳥の方を振り向きたいのを我慢して、幼鳥を撮り続けました。 
親鳥の言いつけを聞いて、幼鳥は私から遠ざかり始めました。 

その間、親鳥♂は堤防路の道端の草むらで餌を探し歩いています。 
幼鳥は私から離れ、親鳥♂の方へ歩いて行く。 
その親鳥♂が急に警戒声を発しながら飛び去りました。 
堤防路を向こうから自転車(ママチャリ)に乗ったヒト(おじさん)が走って来たのです。 
幼鳥は少し反応が遅れたものの、無事に飛び去りました。

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