2019/06/21

早春の河川敷で鳴く♪ホオジロ♀(野鳥)地鳴き



2019年4月下旬

夕方の河川敷で枯れたままの葦原にホオジロ♀(Emberiza cioide)が止まっていました。
小声でチチッ♪と繰り返し鳴いています。(地鳴き)
少し遠いし川の音にかき消されて地鳴きがよく聞こえないので、動画編集時に音量を上げてみました(音声の正規化)。

最後は飛び立ちました。


【追記】
山形新聞社『やまがた野鳥図鑑』の解説によると、
 ホオジロ類の地鳴きは「チッ」だが、ホオジロだけは「チチッ」、または「ツチチッ」と1音ではない。古称の「しとど」もこの「ツチチッ」からきているようだ。(p54より引用)
確かにそう言われると、その通りですね。
ホオジロの地鳴きは、チチッ(2声)、またはツチチッ(3声)



ホオジロ♀(野鳥)@河原:枯れ葦原♪
ホオジロ♀(野鳥)@河原:枯れ葦原♪

2019/06/20

マメドクガ(蛾)幼虫はイネ科の草も食べる

マメドクガの飼育記録#8



▼前回の記事
休眠越冬を始めたマメドクガ(蛾)若齢幼虫の微動【100倍速映像】

前年から飼育下で越冬させていたマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫aは、春になってもなぜか目覚めませんでした。
恥ずかしながら私は虫の飼育がいつまで経っても上達せず、特に冬越しさせるのが鬼門です。



2019年4月下旬

川沿いの堤防に立つ小屋の東側で新たに越冬明けの別個体bを見つけました。
地面から少し上のコンクリート基礎に脱皮殻(抜け殻)が残されていて、その手前に生えたイネ科の雑草にマメドクガの亜終齢幼虫bが居ました。
イネ科の葉先に食痕があったので驚きました。
マメ科作物の害虫として悪名高いマメドクガ幼虫がイネ科も食べるとは意外に思いました。
非常に残念なことに、このときカメラのバッテリーが切れていて、証拠写真を1枚も撮れませんでした。
食草ごと採集して持ち帰り、飼育下で再現させてみましょう。
一緒に採集した抜け殻(脱皮殻)の写真を掲載予定。

ちなみにイネ科植物の穂が育つまで待って1ヶ月後(5月下旬)に現地を再び訪れると、幼虫が食べていたのはカモガヤ(=オーチャードグラス)と判明しました。




カモガヤ@マメドクガ(蛾)幼虫b採集地・全景
カモガヤ穂@マメドクガ(蛾)幼虫b採集地



「草むしり」と称して、近所に生えていたイネ科の雑草(種名不詳)を根こそぎ毟り取ってきました。
そのままプラスチック容器(豆腐パックの再利用)に入れて水をやり、マメドクガ幼虫bを放しました。
幼虫の大きさと比較するために豆腐パックを採寸すると、出っ張った縁も含めて13×15×4.5cm。
飼育環境に数日間慣らした後で、イネ科植物の葉を食べている証拠映像がようやく撮れました。


食欲旺盛の幼虫は葉縁に脚で跨るようにしがみつき、一心不乱に葉を蚕食しています。
頭楯は真っ黒です。

頭部の横から生えている黒くて長い毛束が、この個体は右側だけ欠損しています。
飼育容器内に再現した草むらを元気に徘徊します。
撮影時の室温は22.1℃、湿度33%。

「マメドクガ」という和名は少し誤解を招くかもしれません。
必ずしも名は体を表さず、実はもっと広食性であることが分かりました。
いつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑」サイトを参照すると、マメドクガの「幼虫食餌植物」として以下のように列挙されていました。

マメ科:ダイズ、フジ、バラ科:カイドウ、ニレ科:ケヤキ、ユキノシタ科:ウツギ、ブナ科コナラ属:コナラ、クヌギ、ニレ科:エノキ、バラ科:バラ
既知の食草リストにイネ科は含まれていませんでしたので、ささやかながら新しい知見になります。
ここ北国では、春になって根雪が溶けても本来適した食草がなかなか生えてこなくて、あまり好き嫌いを言ってられないのでしょう。



つづく→#9:脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂【100倍速映像】


マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b:側面@イネ科植物sp葉+食害
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b:顔@イネ科植物sp葉+食害
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b@イネ科植物sp・全景
マメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂b@イネ科植物sp・全景

包装袋を開けてクッキーを食べるハシブトガラス【野鳥】



2019年4月下旬

私が池畔でササゴイの漁を撮っていたら、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来し、目の前を左に横切りました。
一瞬の出来事なので、1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
何か真っ赤なビニール袋を嘴に咥えています。
辺りは桜の花が満開に咲いています。

咄嗟に流し撮りすると、池の岸に降り立ったカラスは、運んできた赤い袋を岩陰に置きました。
貯食するのかと思いきや、足でしっかり押さえつけながら頑丈な嘴で菓子袋を器用に引き裂きました。
対岸まで少し遠くて包装のラベルまでは見えないのですけど、赤い袋には見覚えがあり、キャラメルコーンまたはカッパえびせんのような気がしました。




しかし中味はスナック菓子ではなくて、ハシブトガラスはカントリーマアムのようなチョコレート色の丸いクッキーを取り出しました。(@0:27)
花見客の落とし物を拾って(かっぱらって)来たのでしょう。
(カントリーマアムでは似たような赤い袋に入った商品を見つけられませんでした。)
このお菓子の商品名を分かる人がどなたかいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。

お菓子を食べる合間に、カラスは池の水を飲んで喉を潤しています。(@0:33)
焦げ茶色のクッキーを足元の岩に置き直すと(@1:04)、少しずつ千切って食べ始めました。
袋の中に残ったクッキーの破片も食べているようです。
後ろ姿では食事シーンがよく見えないのが残念です。
袋の中味を池にぶちまけて水に浸し、水面に浮いたクッキーを食べているのかもしれません。
お菓子を食べ終えたカラスは、包装の袋はその場に残したまま、池の岸から右に飛び立ちました。(@2:52)

しばらくすると(5分後)、いつの間にかハシブトガラスが同じ岩場に戻って来ていました。
(ただし同一個体とは限りません。)
食べ残しのクッキーを啄んでから、今度は左へ飛び去りました。

なぜかこの場所はハシブトガラスにとってお気に入りの食堂らしく、後日にも同一個体(?)が餌をわざわざここに運んで来て食べていました。

▼関連記事 
キノコ?を食べるハシブトガラス(野鳥)

余談ですが、ハシブトガラスがクッキーを食べている最中に、少し右の水面にコイ(鯉;Cyprinus carpio)が顔を出しました。(@2:03)
カラスが池の水面にこぼした菓子の匂いに誘引されたのかもしれません。
カラスの周囲を泳ぎ回って口をパクパクさせています。
ただの口呼吸というよりも、餌乞い行動のような気がします。
この池では鯉に給餌するヒトが多いので、条件反射で岸に集まった鯉はよく餌乞いをしています。
水中ではもっと多くの小魚がカラスの周りに集まってきていそうです。(このアングルでは見えない)

カラスが池の魚を積極的に捕食することはないでしょう。
一方、ある地方のササゴイButorides striatus amurensis)は、水面に生き餌の虫や疑似餌の物体(木の枝や木の実など)を落として待ち伏せ、近づいてきた魚を捕食する文化があるそうです。
今回ハシブトガラスの食事シーンを横で見ていた魚食性のササゴイが、それをヒントに「撒き餌漁」(道具を使った狩り)をひらめいて会得する可能性がありそうです。
絶好のチャンスなのに、残念ながら池畔で2種の鳥は互いに無関心でした。(少し遠かった?)



人が池に餌を投げて魚があつまってくる―眼の前の光景をなんども見ているうちに、ササゴイは、木の枝や木の実を投げることをおぼえたのではないでしょうか。そうして、疑似餌をつかって魚釣りをすることを学習していったのだと考えられます。 (国松俊英 『魚釣りの名人ササゴイ』p62より引用)





【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
カラスが食べ物を水に浸している光景を見たことはあるでしょうか? 繁殖期の親は、雛に給餌する際に、食べ物に水を含ませて与えています。ビスケットなどの堅めの食べ物を柔らかくするためという説がありますが、パンなども浸しているので、一概には言えません。 (p77より引用)
今回のハシブトガラスも、クッキーを水に浸して軟化させていた可能性がありそうです。
映像を見直すと、1回目に飛び去ったときに喉袋が大きく膨らんでいました。
したがって、水を含ませたクッキーを雛に給餌するために巣へ持ち帰ったのかもしれません。



【追記2】
柴田佳秀『うち、カラスいるんだけど来る? :カラスの生態完全読本』によれば、
せんべいやスナック菓子は一度、水に浸して柔らかくしてから食べる。 (p36より引用)

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