2022年10月下旬
シーン0:10/24
明るい日中に撮った現場の様子です。
(それ以上増やすと、ドングリの山が崩れて斜面にこぼれ落ちてしまいます。)
根元が強く湾曲したカラマツの幹の下の給餌場には、落ち葉が積もってドングリが隠れることもありませんし、雨が降ってもかからず地面は常に乾いています。
ちなみに、シギゾウムシの老熟幼虫5匹がドングリから脱出していました。
シーン1:10/30・午前3:59 (@0:03〜)
給餌してから6日も経った未明、ようやく野ネズミ(ノネズミ)がドングリを見つけてくれました。
幼根が伸びかけたドングリは、野ネズミにとってあまり魅力がないのかな?(良い匂いがしなくなる?)
野ネズミはようやく1個のドングリを選んで口に咥えると、左へ持ち去りました。
シーン2:10/30・午前4:00 (@0:21〜)
野ネズミは餌場でドングリを吟味すると、今度は右へ持って行きました。
しばらくすると、右から餌場にまっしぐらに駆け戻って来ました。(@0:35〜)
今度はドングリを斜面の下に持ち去りました。
どこか林床に穴を掘ってドングリを隠しているはずですが、貯食にほとんど時間をかけていないこと、そして貯食場所を毎回変えていることが分かります。
シーン3:10/30・午前4:06 (@0:53〜)
どうやら野ネズミは学習して作業効率が良くなり、ドングリを吟味せずにとにかく夜が明ける前にスピード重視で次々と運ぶようになりました。
その結果、トレイルカメラの起動が間に合わないことが増えました。
画面の左上の暗がりの斜面で、野ネズミの白く光る眼が動いています。
ドングリの貯食に手間取っているようです。
シーン4:10/30・午前4:09 (@1:03〜)
またもや監視カメラの起動が間に合わず、ドングリを咥えて右に運び去る様子が撮れただけでした。
シーン5:10/30・午前4:12 (@1:11〜)
カメラの起動が間に合わず、野ネズミはドングリを下に持ち去りました。
シーン6:10/30・午前4:15 (@1:16〜)
今回もカメラの起動が間に合わず、ドングリを下に搬出。
シーン7:10/30・午前4:29 (@1:21〜)
今回は左に搬出。
シーン8:10/30・午前4:31 (@1:27〜)
久しぶりに餌場に来ている野ネズミの姿が撮れました。
選び出したドングリを咥えて左に運び去りました。
途中でドングリをうっかり落としてしまいましたが、すぐに拾い直すと運搬再開。
シーン9:10/30・午前4:34 (@1:40〜)
またもやカメラの起動が間に合わず、野ネズミはドングリを下に持ち去りました。
シーン10:10/30・午前4:40 (@1:45〜)
カメラの起動が間に合わず、ドングリを下に搬出。
どうも貯食する場所が斜面の下側に偏るようになりました。
…と思いきや、ドングリを咥えたまま野ネズミが下から餌場に戻って来ました。
餌場を素通りして左へ向かいます。
安全な貯食場所を探し求めて、夜の林床を右往左往しています。
シーン11:10/30・午前4:41 (@2:03〜)
カメラの起動が間に合わず、ドングリを咥えて下に運び去りました。
今回はドングリの尖った端を咥えて運んでいました。
シーン12:10/30・午前4:50 (@2:11〜)
カメラの起動が間に合わず、下に搬出。
今度はドングリを横に咥えています。
特にドングリを咥える向きに決まりはないようです。
シーン13:10/30・午前4:52 (@2:18〜)
ようやく給餌場でドングリを吟味する姿が撮れました。
選んだドングリを1個咥えて下に持ち去ります。
途中でドングリがうっかり口から滑って落としても、すぐに拾って運送業務に戻ります。
どうやら小雨がポツポツと降っているようです。
シーン14:10/30・午前4:55 (@2:34〜)
野ネズミの動きが早過ぎて、またカメラの起動が間に合いません。
ドングリを咥えて斜面を下へ駆け下ります。
シーン15:10/30・午前4:57 (@2:42〜)
今回もカメラの起動が間に合わず、ドングリを下に搬出。
すぐに野ネズミが空荷で下から餌場に戻って来ました。
次は選んだドングリを右に運び去りました。
途中で立ち止まると、ドングリを咥え直してから運びます。
シーン16:10/30・午前5:01 (@3:08〜)
右から給餌場に戻って来る様子が撮れていました。
ドングリを選ぶと、今度も右に持ち去りました。
右から餌場に戻ると、再度右に搬出。
1分間の録画時間で餌場と貯食場所を2往復半もしたことになります。
しかも貯食場所は毎回少しずつ変えているはずです。
おそるべきスピードですが、貯食作業が雑になっているのではないかと心配です。
餌場の近くに埋めているのでしょう。
シーン17:10/30・午前5:01 (@3:40〜)
野ネズミが右から餌場に戻って来ました。
ドングリを一つ選んで口に咥えると、右に運び去りました。
すぐにまた右から餌場に戻り、次もドングリを右へ運搬。
シーン18:10/30・午前5:03 (@4:18〜)
餌場で吟味したドングリを左に持ち去りました。
すぐに左から餌場に戻ってくると、次もドングリを左へ搬出。
シーン19:10/30・午前5:05 (@4:42〜)
給餌場で選んだドングリを左へ運搬。
左から餌場に戻って来ると、次もドングリを持って左へ。
シーン20:10/30・午前5:06 (@5:09〜)
餌場でドングリを選び、すぐに左へ持ち去りました。
忙しなく左から餌場に戻ってくると、次もドングリを左へ搬出。
シーン21:10/30・午前5:09 (@5:36〜)
シシガシラの群落が生い茂る左の斜面を上から降りて来ました。
餌場でドングリを選ぶと、今度は右へ運び去りました。
シーン22:10/30・午前5:12 (@6:01〜)
給餌場で選んだドングリを持って右へ。
シーン23:10/30・午前5:14 (@6:10〜)
餌場でドングリを選ぶと、今度はカラマツの木を右から背後に回り込んで斜面の上へ持ち去りました。
その後も暗闇の右斜面を動く野ネズミの白い目が光ってチラっと見えました。
シーン24:10/30・午前5:18 (@6:17〜)
トレイルカメラの起動が間に合わず、前回と同じルートでドングリを素早く持ち去る野ネズミの姿が写っていました。
シーン25:10/30・午前5:22 (@6:24〜)
餌場でドングリを咥えると、今度はカラマツを左から回り込んでから斜面を上へと登って行きました。
シーン26:10/30・午前5:24 (@6:37〜)
餌場で選んだドングリを持って、左の斜面へ運んで行きました。
やがて左から餌場に駆け戻ると、今度はドングリを左上に持ち去りました。
未明の貯食活動はこれが最後でした。
ちなみに、日の出時刻は午前5:59です。
シーン27:10/30・午前17:56 (@7:08〜)
明るい昼間に野ネズミが外を出歩くのは危険なので、どこかの巣穴で寝ています。
日が暮れると給餌場にまた来てくれました。
ちなみに、日の入り時刻は午後16:46。
残っていたドングリを口に咥え、左に運び去りました。
野ネズミが給餌場に通ってくれたのは、これが最後になりました。
餌場でドングリの山を発見してから、わずか1日でほとんど全てを持ち去って貯食したことになります。
その場でドングリを食べることはありませんでした。
実は餌場にはドングリがまだ1個残っているのに、暗闇では見落としたのでしょうか。
※ 映像が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
餌場の状況ビフォー&アフター写真を追加する?
野ネズミを個体識別できていませんが、これほど頻繁に給餌場に通って来るということは、複数個体なのかもしれません。
例えば、♀♂番が交互に通っている可能性が考えられます。
それなら一度くらいは餌場で鉢合わせするシーンが監視カメラに撮れていてもおかしくありません。
実際、全く別の地点(河畔林)では野ネズミ同士が喧嘩していました。(映像公開予定)
この地点(カラマツ木の下)では野ネズミ同士の鉢合わせが記録されていないということは、同一個体が繰り返し通ってきていると今のところは考えています。
トレイルカメラの録画時間を1分間からもっと延長すれば、撮り損ねが減るでしょうか?
試行錯誤する価値がありそうです。
【追記】
10/31に現場検証すると、給餌場にはドングリの食べかす(野ネズミが割った殻と幼根)が残されていました。
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