2017/01/07

ウスムラサキイラガ(蛾)終齢幼虫とイラガ幼虫の小競り合い・威嚇



▼前回の記事
脱皮殻を食べるウスムラサキイラガ(蛾)終齢幼虫【60倍速映像】


ウスムラサキイラガ(蛾)の飼育記録#9


2016年9月中旬

ウスムラサキイラガ
Austrapoda hepatica)の終齢幼虫は旺盛な食欲で育ち、かなり丸々と太りました。
枝豆(ひと粒)よりも大きなサイズで、大き目のピーナッツぐらいになりました。

面倒なのでイラガMonema flavescens)幼虫たちと一緒に飼っています。
ともに広食性で、食樹植物の調達が楽なのは助かります。
芋虫のことをあまり知らない人が見れば、幼虫の時期はとても同じイラガ科とは思えないほど外見が大きく異なります。
ミズナラの同じ葉でウスムラサキイラガ幼虫がイラガ幼虫とニアミスすると、互いに嫌がって逃げ出します。
ウスムラサキイラガ幼虫は体を左右に大きく揺すって威嚇しています。
イラガ幼虫が近くに来るとウスムラサキイラガ幼虫が上半身を上下させて腕立て伏せのような威嚇をすることもありました。
イラガ幼虫とは異なり、ウスムラサキイラガ幼虫が口で相手に噛みつく行動は見られませんでした。
イラガ幼虫の方が運動性が高く、接触を嫌って離れて行きます。
ウスムラサキイラガ幼虫の疎らに生えた毛に毒があるのか分かりませんが、小競り合いになってもさほど防御効果は無さそうです。

同じ餌資源をめぐって縄張り争いのような感じになりますが、互いに接触を嫌って離れることで自然に分散して平和が保たれます。

▼関連記事
イラガ(蛾)幼虫同士の喧嘩

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#10:ウスムラサキイラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前に下痢便を排泄



2017/01/06

ニラの花で獲物を探して飛ぶキイロスズメバチ♀



2016年9月下旬

ニラ畑というほどではありませんが、川沿いの原っぱで半野生化したニラの群落でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。
吸蜜するかと期待したのですが、他の訪花昆虫を狩ろうとして獲物を探索して飛び回っていました。





脱皮後に抜け殻を食すイラガ(蛾)若齢幼虫【60倍速映像】




▼前回の記事
イラガ(蛾)若齢幼虫の脱皮


イラガ(蛾)の飼育記録#2016-7


2016年9月中旬

脱皮したイラガMonema flavescens)の若齢幼虫は全身のクチクラが固まるまでなかなか食事を再開しません。
脱皮殻の傍らで休みつつ、ときどき蠕動運動しています。
頭部がペコペコと伸縮するのが面白く思いました。

夜になると、ようやく抜け殻を食べ始めました。
少しずつ前進しながら脱皮殻を食べ進みます。
刺毛の生えた肉角の抜け殻も平気で食べてしまうのは驚きです。
そんなものを口にしたら激痛が走りそうですけど、毒棘の抜け殻に毒は含まれていないのでしょうか?
自身の毒には耐性があるのかな?

普段は草食性ですが、脱皮直後だけは抜け殻を食べてタンパク質を補給するのでしょう。
もし抜け殻を取り上げてしまうと、発育が著しく遅れたりするのかな?
完食してもその場でしばらく静止しています(蠕動あり)。



【おまけの動画】
同じ素材で早送り速度を落とした10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

つづく→#8:糸を吐いてぶら下がるイラガ(蛾)幼虫




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