2011/12/12

オナガの古巣【野鳥】

2011年11月上旬


平地の川べりの湿地帯にて、若い柳の樹上に野鳥の古巣を見つけました。
地上からの高さは190cm、巣の外径は約13cm。
お椀型の巣の中は柳の落ち葉が少しあるだけで空っぽでした。
中に卵や雛は残っておらず、時期的にも巣立ち後の古巣と思われます。
古巣をそっと持ち上げると枝の又からすっぽり抜けました。
持ち帰ると部屋に虫が湧きそうな気がしたので、写真に撮っただけです。


近くでオナガの群れを見たことがあるので、オナガやカケスかな?と予想してみました。
図書室で調べた鳥の巣図鑑によると、オナガCyanopica cyanaは産座の巣材に苔を使うのが特徴らしい。
今回の巣ではこの点どうだったか、よく観察していませんでした。
鳥屋さんの掲示板にお邪魔して質問してみたところ、オナガの巣で良さそうとのことでした。



(今日は珍しく動画ネタではありません。)


【追記】
オナガの繁殖期は5月から9月。
『オシドリは浮気をしないのか:鳥類学への招待』p143より




2011/12/11

野生ニホンザルの群れが栗林から移動



2011年11月上旬

里山のクリ園で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れと遭遇(中編)。
ニホンザルはクリが大好物らしいのですが※、実際に樹上で実を採食する様子は観察できませんでした。
クリの実を覆う鋭いイガ(トゲトゲ)を猿がどのように剥くのか興味があります。
(素手で痛くないのか、ヒトのように道具を使うのか?)


群れのメンバーが徐々に移動を始めました。
ときどき互いに激しく鳴き交わしています。
遠くの個体に気を取られて初めは気づかなかったのですが、すぐ近くに立つクリの木の上から数頭の猿が見下ろしていました。
黄葉した茂みの陰からこちらの様子をうかがっています。
やがて仲間の後を追うためにクリの幹を下りました。

衝撃映像】猿も木から下りる!【スクープ
…当たり前ですね。

群れは三々五々とクリ園を横断して斜面を下り、隣接する杉林の奥に姿を消しました。
個体によっては杉の倒木の上を選んで歩く猿もいて興味深い。

※【参考】
ブルーバックス『野生ニホンザルの世界:志賀高原を中心とした生態』p120

後編につづく。



2011/12/10

ウススジハエトリ♂成体



2011年10月下旬

水路沿いの鉄柵上を徘徊するハエトリグモを発見。
一時捕獲して調べてみると、ウススジハエトリ♂成体のようです。
CO2麻酔下で採寸(体長7mm)と接写を行ないました。

昨年見つけた♂成体では第一脚腿節の前面にある黒条が印象に残ったのですが、今回の♂成体では黒条の色が薄く目立ちません。
ただの個体差なのでしょう。
性成熟に伴い現れる模様なのだろうか(二次性徴?)と密かに予想しているので亜成体♂かと思いきや、成体♂であるとクモ蟲画像掲示板にてご教示頂きました。
いつか幼体から飼育してみて仮説を自分で確かめてみたいものです。
デーニッツハエトリにも似ていて迷いました。


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