2023/07/13

河畔林に給餌したオニグルミ堅果を夜な夜な持ち去る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年11月下旬 

河畔林でタヌキの溜め糞場rvを自動撮影カメラで見張っていると、ときどき野ネズミ(ノネズミ)も登場します。 
この地点でもオニグルミ堅果を給餌して、野生動物の貯食行動を観察することにしました。 
現場近くには実際オニグルミの木も自生しているので、それほど不自然な状況ではありません。 
本当はタヌキの溜め糞場から離れた場所で給餌するべきなのですが、所有するトレイルカメラの数が限られているので、2つのプロジェクトを同時進行でやることにしました。 
画面を時計盤に見立てたときに、12時と2時の位置にある林床の黒々とした場所がタヌキの溜め糞です。 
排便に来たタヌキがオニグルミの堅果を見つけたらどんな反応をするのかも、興味があります。 

トレイルカメラで林床の給餌場/溜め糞場を終日監視すると昼間は風揺れなどで誤作動が頻発するので、夜間のみ(午後17:00〜午前6:30)暗視動画で1分間撮影するように設定しました。 
したがって、もし昼間にリスが来てクルミを持ち去っても、記録されないことになります。 
予め果皮を剥いたオニグルミの堅果40個を山盛りにして、ニセアカシアの根際に置きました。 
夜行性の野ネズミがいつも通り道としている落枝のすぐ横なので、すぐに見つけてくれるはずです。 
これまで山林で同様のオニグルミ給餌実験をしてきましたが、そこではローアングルで撮影していました。 
ここ河畔林ではハイアングルで撮影するようにしたら、また新鮮な映像になりました。 


シーン1:11/25・午後20:59・(@0:00〜) 
給餌した当日の晩に野ネズミが早速登場しました。 
早速クルミを1個選ぶと、口に咥えて右上(南西)に持ち去りました。 

真上から見下ろすように設置したトレイルカメラが毎回起動する度にノイズを発しているのか、初めのうち野ネズミは警戒しているようです。 
やがて慣れてくれて、繰り返し給餌場に通って来るようになりました。 
林床での探餌徘徊行動は無くなり、餌場にまっしぐらに戻ってきます。 
溜め糞場で採食する行動もしなくなり、クルミを持って溜め糞場を横切ります。 

オニグルミ堅果は、大きさも重さも野ネズミが運べる荷物の限界サイズなのでしょう。
運搬途中にときどき落としてしまいますが、拾い直して持ち去ります。 
欲張って大きなクルミを運ぼうとすると、途中ですぐに落としてしまいます。 
餌場でクルミを2、3個吟味してから持ちやすい小さな堅果を選ぶようになりました。 
餌場では選り取り見取りなので、野ネズミが迷って選んでいる間にクルミの山が崩れてしまいます。 

野ネズミは持ち去ったオニグルミ堅果を河畔林のあちこちに埋めて貯食し、長い冬を乗り切るための食料とするのです。 
1個ずつ違う場所に貯食するはずなのに、初めのうちはクルミを持ち去る方向がいつも同じでした。 

この日は計5回写りました。 
個体識別ができないので、何匹の野ネズミが通っているのか分かりません。 
もしも複数個体の野ネズミが餌場で鉢合わせしたら大喧嘩になるはずですから、同一個体が通っている気もします。 


シーン2:11/26・午前1:19・(@1:27〜) 
日付が代わっても野ネズミは深夜の給餌場にせっせと通います。 

いつもと違う不思議な行動をする回がありました。(@2:53〜3:22)
画面右下から餌場に戻って来た野ネズミが「宝の山(クルミ)」の存在に気づいたはずなのに、なぜか右下の林床に戻って探餌徘徊を続けます。 
クルミの食べ方を知らない若い別個体なのかな? 
警戒心が強い個体で怪しい罠だと思ったのでしょうか?  
それとも、餌場に通っている先客が匂い付けで占有権を主張しているのでしょうか? 
色々と妄想が膨らみますが、野ネズミを一時捕獲して個体標識しない限り、結論は出そうにありません。 
残念ながら素人が許可なく野ネズミを捕獲してはいけないことになっているので、お手上げです。 
その次の回からは、従来の運搬ルートでクルミを持ち去るようになりました。 

林床に転がっている落枝を伝って右にクルミを運び去ることがありました。 
新しい運搬ルートに変わったので、別個体の野ネズミなのかな? 
心なしか体格も小柄な気がします。 (気のせいか?)
落枝を橋のように使うと持ち歩くクルミが地面の落ち葉に引っかかったりしないので、楽に運べるのかもしれません。 
その後はもっぱら落枝の新ルートでオニグルミ堅果を運ぶようになりました。 

クルミを咥えたまま貯食場所を探して落ち葉に覆われた林床をうろつくことがありましたが、監視カメラの画角内では貯食してくれませんでした。 

急に今までとは逆の方向へクルミを運ぶようになりました。(@8:34〜) 
落枝を伝って左へ(川岸へ)向かいます。 
どうやらクルミを隠すエリアを変更したようです。 

給餌場に来る間隔が開くときがあるのは、どこか安全な隠れ家(巣穴)で休憩・食餌していたのでしょう。 

しばらくすると、再び落枝を伝って餌場の右へクルミを持ち去るようになりました。 

後半になると餌場にはもう野ネズミが運びにくい大きなクルミしか残っていません。(@11:29〜) 
諦めて給餌場を離れ、他の餌を求めて林床をうろつき始めました。 
この行動も気になります。 
私は映像から自信を持って野ネズミの種類を同定できません。 
山の野ネズミは大きなクルミも運べたのでアカネズミ、川の野ネズミは小さなクルミしか運べないのでヒメネズミ?という乱暴な仮説を立ててみました。 
ヒメネズミはクルミの食べ方を知らない(歯が立たない)のだとしたら、この個体は若くて小柄なアカネズミなのかな? 

たった一晩の撮影でカメラの電池が消耗してしまいました。 
明け方の低温で電圧が低下したのかもしれません。 
録画が切れ切れになってしまいます。 

夜明け前に野ネズミが給餌場に来たのは午前5:48が最後でした。 
日の出時刻は6:27。 
お疲れ様でした。 
帰巣して寝たようです。 

同じ日の日没後に野ネズミが貯食活動を再開しました。
日の入り時刻は16:25ですが、給餌場に現れたのは午後18:35でした。 
寝る前の出来事をしっかり記憶していて、迷わず餌場に出勤しました。 
前夜と同じルートでクルミを運びます(落枝を伝って右へ)。 

夜が更けると小雨(みぞれ?)がぱらつくようになりました。 
それでも野ネズミは平気で給餌場に通い、クルミを運び続けます。 
トレイルカメラが古い機種なので気温データが取得できませんが、明け方はかなり冷え込むはずです。 


シーン3:11/27・午前0:24・(@16:16〜) 
日付が変わって3日目の夜になりました。 
午前0:31に最後のクルミを給餌場から持ち去りました。 




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