2016年9月上旬・午前11:15頃・気温31℃・快晴
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軒下の巣で扇風行動するコガタスズメバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】
民家の軒下で西向きに作られたコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の巣を39日ぶりに観察。
出入りする蜂とは別に、2匹のワーカー♀が同時に扇風行動していました。
1匹が巣口のすぐ左横に位置して、頭部は巣口と逆を向いて扇風しています。
もう一匹が巣口から右下に離れた外皮上で扇風していました。
てっきり巣口から中に送風しないと意味はないと思っていたので、少し驚きました。
外皮を冷やせればどこで扇風しても構わないのですかね??
巣材を何層も重ねて断熱効果を高めるのが外皮の役割ですから、外皮の外からいくら扇風しても巣内の温度は下がらないと思うのですけど…。
あるいは軒下に篭った熱気を少しでも撹拌・換気するのが目的なのでしょうか。
サーモグラフィー・カメラでスズメバチの扇風行動を撮影してみたいのですが、高嶺の花です…。
酷暑のときは巣を水で濡らしてから扇風することで気化熱で巣を冷やすらしいのですが、私は未だ実際に見たことがありません。(北国ではなかなかそこまで気温が上がることがない?)
他にも見えているだけで4匹のワーカーが外皮をあちこちで増築しています。
巣材を咥えた個体が扇風中の♀に向かって羽ばたきながら外皮上をダッシュしては直前で立ち止まる、という謎の行動がときどき見られました。
逆に扇風役の♀が羽ばたきを一時止めて仲間に駆け寄り、警戒することもありました。
これは外敵と誤認した警戒行動なのでしょうか?(例えばオオスズメバチの襲来を警戒しているとか?)
それともアシナガバチの巣で見られるようなワーカー♀間の優位行動なのかな?
その間、門衛が巣口から外を見張っています。
引き続きハイスピード動画でも記録しようとしたら、残念ながら蜂は扇風行動を止めてしまいました。
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