2025/07/25

アナグマの空き巣を内見、排尿マーキングするホンドタヌキ♀♂:6月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬・午後21:45頃・気温19℃ 

シーン1:6/16・午後21:42・気温19℃(@0:00〜) 
自動撮影カメラで見張っているニホンアナグマの旧営巣地(セット)に、♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がやって来ました。 
アナグマの巣口Lに2頭が代わる代わる顔を突っ込んで匂いを嗅いでから、次は巣口Rに向かいます。 


シーン2:6/16・午後21:42・気温19℃(@0:14〜) 
別アングルで設置した監視カメラに続きが写っていました。 
先行個体aが巣穴Rに入ると、後続個体bも続けて潜り込みました。 
巣穴Rの内検を済ませると、bが頭から外に出てきました。 

巣口Rを塞ぐように伸びているマルバゴマキの根っこに、タヌキbは小便をかけて、マーキング(縄張り宣言)したようです。 
タヌキaが巣外に出てすぐ身震いすると、外で待っていたパートナーbも続けざまに身震いしました。 
親密な番つがい相手の行動を真似るミラーリングなのかな? 


シーン3:6/16・午後21:43(@1:02〜) 
再び巣口Lに戻っててきたタヌキの♀♂ペアが、連続して中に入りました。 
後続個体bは完全に中まで入らず、後退して外に出ました。 
獣道を左上奥へ立ち去りました。 


シーン4:6/16・午後21:43(@1:53〜) 
別アングルで設置した監視カメラに続きが撮れていました。 
後から巣穴Lから出て来た個体は、巣口Rに再度立ち寄って匂いを嗅いでから、パートナーの後を追って獣道を手前へ向かいます。 


つづく→

干からびたヘビの死骸(ロードキル)

2024年6月下旬・午後15:20頃・晴れ 

郊外の車道でヘビの死骸を見つけました。 
車に轢かれたようで(交通事故)、踏み潰され、ぺしゃんこです。 
そのまま色あせた干物になってしまい、私には種類も見分けられませんでした。 
こんな状態でもヘビの種類が見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。

新鮮な死骸なら解剖したり骨格標本を作ったりできるのですけど、ここまで状態が悪いと、写真を撮るしかできません。 (※ 追記参照)

ハエやシデムシなどのスカベンジャーも全く来ていませんでした。 
舗装路は晴れると高温になり、死骸の水分もすぐに失われるからでしょう。 
カラスやトビなど大型のスカベンジャーが蛇の死骸を持ち去って、屍肉を食べそうなのに、魅力がなくて(見つからなくて?)放置されたようです。 


※ 【追記】
次にこのようなロードキルや死骸を見つけたらタヌキに給餌してみよう(獣道に置いてみよう)、と翌年になって思いつきました。 


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池の水面に溶け落ちたモリアオガエルの泡巣に集まり吸汁・交尾するアメンボ♀♂

 

2024年6月中旬・午後12:40頃・晴れ 

モリアオガエルRhacophorus arboreus)の繁殖池で定点観察しています。 
岸辺に自生する マユミ灌木の枝葉に毎年、白い泡巣がたくさん産み付けられています。 

昼間からマユミの樹上でじっとしているモリアオガエル成体は、産卵のために木登りしてくる♀を待ち伏せしている♂なのでしょう。 
(私にはモリアオガエルの性別を外見から自信を持って見分けられません。) 
泡巣の近くに先乗りしている個体と、少し下部の枝に留まっている個体と2匹の成体を見つけました。 

白い泡巣の一部が溶けて崩れ、下の水面に浮いていました。 
産み付けられてから約1週間で泡巣内の卵から幼生(オタマジャクシ)が孵化し、雨で溶け落ちた泡巣と一緒に幼生が池の水中に脱出するのです。 
しかし、今回は自然な融解ではありません。 
ニホンザルがモリアオガエルの泡巣を捕食に来ているシーンがタイムラプス動画で記録されていたのです。 
猿がマユミの枝を掴んで乱暴に引き寄せた際に、一部の泡巣は水中に没して崩れてしまったようです。



池の水面に溶け落ちた白い泡巣の上に、アメンボの一種が群がっていました。 
交尾中のペア♀♂と単独個体、それからアメンボの幼虫と思われる小型の個体もいました。 
アメンボの交尾ペア♀♂が白い泡の表面を歩いて少しずつ移動しています。 
泡の縁に到達するとしばらく静止し、交尾中の♀が左右の前脚を擦り合わせて身繕い。 

交尾中のアメンボ♀は細い口吻を伸ばして、融解した泡巣から吸汁しているように見えました。 
タンパク質が豊富な餌なのでしょう。 
一方、単独個体のアメンボは、泡巣の表面に付着した虫の死骸?から吸汁しているようです。 
しかしPerplexity AIに相談してみると、融解したモリアオガエルの泡巣には栄養がほとんどなく、アメンボは水面に浮かぶ筏としてたまたま乗っていただけだろう、という見解でした。 
確かに、水面に浮いているどの泡にもアメンボが群がっているという訳ではありませんでした。 
私としては納得できないので、次に機会があれば、アメンボの口吻を横からじっくり接写して、決着を付けるつもりです。 

日向の強い日差しで水面に浮かぶ白い泡が白飛びしてしまい、日陰と入り混じって、コントラストの差が大きくなっています。 
見えにくい被写体を動画編集時でHDR風に加工したら、だいぶ改善されました。 
(具体的な方法はChatGPTに指南してもらいました。) 


【追記】 
動画を撮影した時の私は、水面に浮かぶ白い泡はてっきりモリアオガエルの泡巣がマユミ樹上から溶け落ちたのだろうと思い込んでいました。 
ところが、同じ池の岸辺の水際にはシュレーゲルアオガエルRhacophorus schlegelii)の泡巣も同時期に産み付けられていました。 
1週間前に撮った写真を載せます。






シュレーゲルアオガエルの幼生(オタマジャクシ)も既に卵から孵化して水中に脱出したらしく、白い泡巣が溶けていました。 
もしかすると、アメンボが乗っていたのはシュレーゲルアオガエルの融解した泡巣だったのかもしれません。
以下の写真は、動画を撮った同じ日の記録です。



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