2011/02/01
オオゴボウゾウムシの交尾と食事
2009年6月上旬
アザミ類(種名不詳)の葉で見つけたお熱いカップル。
虫我像掲示板にてオオゴボウゾウムシ(Larinus meteagris)だろうと教えて頂きました。
一度交尾器の結合が外れたものの、♂が再び頑張りました。
結合部をクローズアップするとなかなか赤裸々ですね。
色気よりも食い気の♀は♂を背負ったまま落ち着きなく歩き回り、葉を裏側から食べ始めました。
ゾウムシの食事シーンは初見。
やっぱりそこが口なんだと納得。
食痕(虫食い跡)は小さな丸い穴。
撮影終了後に一時捕獲。
体長は口吻を含まず♀は約12 mm、♂10 mm。
マクロ動画撮影に風は大敵です。
そよ風でも葉が大きく揺れて落ち着いて観察できないので、虫に気づかれないよう茎ごとナイフでそっと切り、地面に置いて撮りました(1:30~)。
これなら風の影響を殆ど受けません。
ただし国立公園や自然保護区などでこれをやってはいけません。
ハルジオンの花蜜を吸うマドガ♂(蛾)
2008年6月上旬
昼行性の小さなマドガ(窓蛾;Thyris usitata)がハルジオンの花で蜜を吸っていました。
同一個体を追いかけて接写。
【追記】
腹端に毛束(ヘア・ペンシル)が見えるので♂ですね。
Labels:
チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
蓑虫に産卵するトガリヒメバチ♀
2009年6月上旬
雑草だらけの庭に面したコンクリート壁面をうろうろしている蜂が居ました。
オーバーハングした庇の奥はクモの巣だらけ。
蜂はクモの不規則網に引っかかりつつも気にせず振り切って探索を続けるので、ひょっとしてクモを狩るのかと期待して見守りました。
ところが探していたのは蓑虫(ミノムシ)だったようです。
長い産卵管を蓑に何度も突き立てて産卵していました。
胸部の背中に赤いタカラダニが取り付いています。
蓑虫はキタクロミノガ(Canephora pungelerii)だろうか(自信なし)。
産卵行動が終わるのを見届けてから蜂と蓑虫を両方採集しました。
蓑虫から寄生蜂が育って羽化するのを待ちます。
蜂類情報交換BBSにてヒメバチの専門家に写真鑑定してもらうと、「ヒメバチ科、トガリヒメバチ亜科、トガリヒメバチ族(Cryptini)の一種である」とご教示頂きました。
「日本産ヒメバチ目録」サイトの該当ページはこちら。
≪追記≫
採集した蓑虫を容器に入れて飼育してみたものの、1年経っても蜂が羽化してきません。
産卵管を刺して探ってみただけで実は産卵していなかったのか、発生に失敗したのか、あるいは蓑虫が既に死んでいたり空だったのかもしれません。
【参考】
岩田久二雄『自然観察者の手記〈2〉 (1980年) (朝日選書〈153〉)』第3部「ミノムシとヒメバチ」p74-84
Labels:
チョウ・ガ(鱗翅目),
ハチ・アリ(膜翅目),
寄生,
産卵
登録:
投稿 (Atom)