2023年5月下旬
ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が丸木橋を利用するシーンをまとめました。
シーン0:5/18・午後12:55・(@0:00〜)
明るい昼下がりにたまたま撮れた現場の様子です。
画面の手前から奥に向かって浅い小川が緩やかに流れています。
左岸に立っていたニセアカシアが右岸に向かって倒れた結果、天然の丸木橋となっています。
倒木の状態になってからも横枝が湾曲しながら真上に向かって何年も成長したようです。
シーン1:5/21・午後22:19・(@0:05〜)
ある晩、2頭のハクビシンが相次いで丸木橋を渡っていました。
♀♂番 なのかな?
この地点で♀♂ペアが行動を共にするのは初見です。
後続個体は両目がギラギラと白く光っていて正常ですが、先頭個体は隻眼のようです。
両眼視の不自由な隻眼個体が自信満々に夜の丸木橋を先導していたとは意外でした。
視覚のハンディキャップをほとんど感じさせません。
隻眼個体の木登り能力が気になります。
シーン2:5/24・午前0:03・(@0:16〜)
3日後の深夜にカメラが起動したときには、謎の野生動物が丸木橋を左から右に渡り終えるところでした。
右岸を登りかけたものの、なぜか引き返して来ました。
猫かと思いきや、倒木を伝って右岸から左岸へ渡ったのは、尻尾が長いハクビシンでした。
両眼が正常な個体です。
監視カメラの電池が消耗していたせいで、ハクビシンが左岸を登りかけたところで録画が打ち切られてしまいました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→?
野生動物が渡る丸木橋を少なくとも通年は定点観察したいところですが、諸事情によりこの地点での監視を打ち切り、トレイルカメラを撤収しました。
初夏になり下草や木の葉の成長が旺盛になると、画角の視界が遮られたり、草木の風揺れによる誤作動がますます増えたりして、続けてもストレスの多い撮影になりそうと判断しました。
限られた撮影機材をアナグマなど他のプロジェクトに集中投入します。(選択と集中)