2023/04/06

ヒガンバナの花蜜を吸うキタキチョウ

 

2022年10月上旬・午後16:00頃・晴れ 

民家の庭に咲いたヒガンバナ(別名:彼岸花、曼珠沙華)キタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
真っ赤な花を咲かせるヒガンバナは季節の風物詩ですが、訪花昆虫を見たのはこれが初めてです。
とても嬉しい出会いでした。 
ヒガンバナに訪花する蝶と言えばクロアゲハの仲間という先入観があったので、黄色いキタキチョウとの組み合わせにちょっと驚きました。 
赤い花を訪れる蝶は珍しいので、その点でも興味深いです。
 
ヒガンバナの群落と言うほどではなく、庭に2本しか生えていなかったのに(そのうち1本は未だ蕾)、キタキチョウはヒガンバナの花蜜をよほど気に入ったようで、何度も飛び立っては同じ花序に舞い戻ります。
キタキチョウは翅をしっかり閉じたまま吸蜜します。 
クロアリ(種名不詳)も2匹ヒガンバナに訪花していました。

眩しい西日が逆光になってしまいましたが、反対側に回り込みたくても他人様の庭には勝手に入れないので、仕方がありません。 
 

2023/04/05

下草が生い茂る真夜中の林道で餌を探し歩くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月上旬・午前2:50:頃 

画面の右端に黒々と写っている水溜りをトレイルカメラで見張っています。 
前回の映像とは逆方向から狙うようにカメラを設置しました。
ミゾソバなど湿地を好む下草が一面に繁茂する林道をホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が深夜に右から左へ歩いて行きます。 
頭を下げて鼻面で下草を掻き分け、匂いを嗅ぎながらゆっくり進みます。 
カモシカとは違って、タヌキはミゾソバそのものをむしゃむしゃと食べることはありません。 
獲物となる昆虫やカエルなどの小動物を探しているのでしょう。 
最後は林道を手前に渡り、画面の左下隅に消えました。 
どうやら谷へ降りて行く獣道を利用したようです。

クロバナヒキオコシで訪花吸蜜するクロマルハナバチ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年10月上旬・午後13:30頃・晴れ 

山間部の道端に咲いたクロバナヒキオコシの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)の雄蜂♂が訪花していました。 
鮮やかでカラフルな装いのクロマルハナバチ♂は私の特にお気に入りのマルハナバチです。
耳を澄ますと、羽音がかすかに聞こえます。 
この組み合わせは初見です。 
雄蜂♂は♀と違って集粉しませんから、当然ながら後脚に花粉籠はありません。 
吸蜜しながら身繕いすることもありました。 

マルハナバチは小さな脳で巡回セールスマン問題をどうやって解くのか?というのは面白い問題です。 
この個体♂はクロバナヒキオコシの群落の中で、隣の株に次々と移動して効率的に吸蜜していました。
「おおっ!」と感心したのも束の間、すぐに例外的な飛び方をしました。 
そうやって巡回経路を時々リセットするのも何か理由がありそうです。 
花蜜が枯渇している花には着陸する前にマルハナバチは匂いで気づいて回避できるのかな? 
自分が訪花した花にはフェロモンなどで匂い付けしておけば、無駄な重複訪花を避けて効率よく蜜源植物を巡回できそうです。 

訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:50〜) 
現場は昼間でも薄暗かったので、カメラの設定で明るさを上げてから撮影を始めたら、途中から日が射してきて困りました(逆に白飛び!)。 
吸蜜中のクロマルハナバチ♂は翅を半開きのまま、羽ばたきを止めています。 
クロバナヒキオコシの花から飛び立つと、長い舌を伸ばしたままホバリングしています。 
次の花に着陸しようと脚で掴んだら千切れてしまい、蜂ごと落花することもありました。 

花から花へ忙しなく飛び回るために、蜂にピントを合わせ続けるのが至難の業です。 
またクロバナヒキオコシの唇形花が小さいので、どうしても奥ピンになり勝ちです。 
飛び回る蜂の動きがあまりにも忙しなくて通常の動画では撮る気にならないような場合でも、ハイスピード動画に切り替えると、細切れでも意外にうまく撮れていることがあるのでオススメです。
ところで、最近デジカメのハイスピード動画の性能の進化は止まってしまったのでしょうか?
240fps以上のスーパースローが撮れる大衆向けの機種を待ち望んでいます。
 

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