2020/12/28

オオイタドリの花蜜を吸うキンケハラナガツチバチ♀

 

2020年8月下旬・午前8:55頃・晴れ 

堤防路に沿って咲いたオオイタドリの群落でキンケハラナガツチバチ♀(Megacampsomeris prismatica)と思しきツチバチが訪花していました。 
すぐに奥の花穂へ移動してしまい、形態上の細かな特徴や吸蜜シーンをあまり観察できませんでした。


▼関連記事(同日に撮影)

オスグロトモエ夏型♀(蛾)の飛び立ち

 

2020年9月上旬・午前10:25頃・晴れ 

郊外の林縁の草むらでオスグロトモエ夏型♀(Spirama retorta)が止まっていました。 
翅を全開にして前翅表の巴紋を披露しています。 
捕食者を威嚇するための眼状紋を同心円ではなく渦巻模様で表現しているのでしょう。
右上にツユクサの花が咲いているものの、吸蜜してる訳ではありませんでした。(※追記参照)
そもそもツユクサの花には蜜腺がありません。

動画ブログで紹介するためには、じっとしている蛾像を撮るだけでは物足りません。 
映像を撮り続けながら左腕を振っただけで準備運動なしに飛び去りました。 


※【追記】
自分でも忘れていたのですが、オスグロトモエとは9年ぶりの再会でした。
▼関連記事(9年前の撮影) 
オスグロトモエ♂夏型(蛾)

そのとき腹面から撮った写真を見直すと、成虫の口吻は退化していませんでした。

果実を吸汁・加害する害虫(吸蛾類)のひとつとして果樹農家には嫌われているのだそうです。

参考:『夜蛾百種:吸蛾類を中心として』p52〜53より

 

2020/12/27

河原でさえずり♪ながら朝食を摂るセグロセキレイ♂(野鳥)

 

2020年8月下旬・午前7:00頃・晴れ 

岩だらけの河原でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が水際を歩きながらひっきりなしに鳴いていました。 
鳴きながら水際の浅瀬に何度も嘴をつっこんで、水生昆虫などを次々に捕食しているようです。 

かなり複雑な節回しで長々と鳴いています。 
朝からさえずって縄張り宣言しているのでしょう。 
セグロセキレイ♂の囀りさえずりを聞いたのは初めてかもしれません。 
実は、この美声の主がまさかセグロセキレイ♂だとは思いませんでした。  

せっかくなのでセグロセキレイ♂の囀りを声紋解析してみたいのですが、周囲の河畔林からやかましく聞こえる蝉しぐれ(ミンミンゼミ♂など)のピンクノイズに残念ながらかき消されてしまっています。 
こういう場合は、指向性の高い集音マイクを使えば改善するのですかね?  

※ 対岸の鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

 高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:水辺の鳥』を紐解いて調べると、セグロセキレイのさえずりは以下のように聞きなしされていました。
ヂインチュイチュイ、ヂュヂュ、ヂュクヂュクピピ、ヂィヂィッ、チッヂピチュイ、ヂヂヂ(濁った声や澄んだ声で複雑に) (p156より引用)
朝日を順光で浴びて、なかなかフォトジェニックな映像になりました。 
私は対岸に張った迷彩ブラインド内の狭い空間で胡座をかいて座ったまま、手持ちカメラで隠し撮りしています。(三脚を不使用) 
セグロセキレイ♂が右にどんどん移動するにつれて、私はカメラを構えたまま上半身をどんどん右にねじり、ヨガのような窮屈な体勢になりました。 
そのため、映像後半は画面の水平が取れず、不自然なほど斜めになってしまいました。 

最後、セグロセキレイ♂は聞き馴染みのある警戒声♪を発しながら飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、カメラの目の前を再び横切っていました。 

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