2020/12/03

スキバツリアブ♀:産卵前の尾端接地行動

 

2020年8月中旬・午前11:00頃・晴れ 

里山の細い山道を下山中に多数のスキバツリアブ♀(Villa limbata)と出会いました。(標高380m地点) 
寄生種が多いということは、自然度が高い環境と言えます。 
踏み固められた山道の上を低空で忙しなく飛び回り、頻繁に着陸して腹端を地面に付けています。 
これは産卵行動なのでしょうか? 
腹端を地面に擦り付けながら少し前進することもありました。 
ツリアブの仲間は産卵前に♀が腹端の砂室に砂粒を取り込んで卵を予め砂でまぶしておく習性があるそうです。 (※追記参照)
確かに横から見ると、着陸したとき腹端に砂を取り込んでいるようです。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
▼関連記事(8年前の撮影) 
ビロウドツリアブ♀がホバリング飛行しながらお尻を地面にチョンチョン
wikipedia英語版でツリアブ科のページを参照すると、イタリアで撮影された同属のツリアブ♀(Villa sp.)による動画が公開されています。 
その見事な生態映像では、同じ場所に留まって腹端を地面に何度も擦り付けていました。 
今回私が観察したスキバツリアブ♀は頻繁に場所を変えたので、尾端接地行動ではなく産卵行動そのものなのかもしれません。 
しかし、私がいくら目を凝らしても寄主となるハナバチ類の巣穴をこの山道に見つけられませんでした。 
暑い盛夏には巣口を閉じてしまう種類のハナバチなのかもしれません。 
おそらくスキバツリアブ♀は匂いで寄主の巣口を探り当てて産卵し、孵化した幼虫は自力で巣穴に潜り込むのでしょう。 
春や秋など季節を変えて探してみれば、この山道に営巣するコハナバチやヒメハナバチの巣穴が見つかるかな? 

※【追記】
他の方のブログなどでは「尾端接触行動」と呼んでおられますが、「接触行動」では曖昧なので、「接地行動」と呼ぶことを勝手ながら提唱します。


【追記2】
1年後にハイスピード動画でじっくり記録することに成功しました。


2020/12/02

マルバハッカの花で採餌するクロマルハナバチ♀

 

2020年8月中旬・午前6:00頃・晴れ 

駐車場の隅の花壇に咲いたマルバハッカ(別名アップルミント)の群落で早朝からクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が採餌活動していました。 
吸蜜する蜂の後脚をよく見ると、花粉籠は空荷でした。 
ちなみに、この日の日の出時刻は午前4:57。 


ヤマトシミの飼育:餌を食べる

 

2020年8月上旬・午後20:55頃・室温28.4℃・湿度57%
▼前回の記事 
夜行性ヤマトシミ:飼育下の食餌【暗視映像】

卓上で飼育しているヤマトシミCtenolepisma villosa)がようやく照明に慣れてくれたようです。 
夜行性ですが、明るくても餌皿に入ってくれるようになりました。 
ペットボトルのキャップ(直径30mm)内に蕎麦の乾麺、魚粉、米糊を少量ずつ入れて給餌しています。 
しかし背側から接写しても肝心の口元が見えません。 
(食べているところではなく、警戒して静止しているだけかもしれません。)  
以前飼っていたヤマトゴキブリとは違って餌を食べる物音も全くしないので、張り合いがありません。

接写すると黒っぽい体色に鰹節の粉をまぶしたような模様があるのですね。 
餌の魚粉で汚れたのではなく、そういう斑紋なのでしょう。  

餌皿の外に出ると飼育容器の底を徘徊し、隠れ家として与えた紙の陰に逃げ込みました。 
小魚のような素早い動きから「紙魚」と名付けた昔の人のワードセンスにいつも感心します。

 

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